初心者向け!「ゼロスプリフロップチャート」の見方・覚え方解説
「zeros preflop chart」は、海外の有名なポーカープロが公開してくれている、テキサスホールデムのプリフロップでのハンドレンジ表です。
初心者がまず覚えるべきプリフロップの参加ですが、簡単な状況ばかりでなく、複数人参加することも多くなってきます。
このZerosチャートでは、細かい状況別に、どのような対応をすれば良いのかハンドレンジ表が何十個にも分かれて掲載されています。
スプレッドシートにて無料で閲覧することが出来ますので、ぜひ使い方や見方を覚えて自分なりに使ってみてください。
ハンドレンジの基本
まず大前提として、テキサスホールデムではハンドが2枚配られた時点で、参加するかを決めるプリフロップのアクションは非常に重要です。
参加費と同額で合わせるコール・それよりも上乗せするレイズ・誰かのレイズに対してリレイズ・フォールドなど、参加人数やハンドによりアクションを決定する必要がありますね。
何も分からない超初心者には、当サイトでは世界のヨコサワさんが紹介したハンドレンジ表を使うようにお伝えしています。
この通称ヨコサワシステムの良いところは、ハンドレンジ表1枚でザックリとした参加・不参加を把握出来るところで超初心者向け。
いきなり状況別で複数のチャートを渡されても訳が分からないですし、このゼロスチャートを使う前段階としては非常におすすめです。
もしそこで、もっと状況別にどうすればいいか知りたい場合に、こちらのハンドレンジ表を参考にしていただくのがベストです。
ゼロスプリフロップチャートとは?
海外のハイレートを打つ、ポーカープロのZerosさんが公開してくれたハンドレンジ表で、僕もこれを自分なりに纏めて覚えました。
覚えたというよりも、この状況だとこのように変わるのかと、表の役割を知った方が近いです。
もちろん今でも細部まで全部覚えているわけではありませんし、いつもPCでスプレッドシートを開いた状態で確認できるようにはしていますね。
見ながら状況別に使うことは中々難しいので、無料アプリなどでプレイした後に確認することが役割として多い気がします。
状況別のハンドレンジとは主に、どこのポジションなのか、自分の前に参加者がいるのかが主な分類になっています。
自分がオープンする立場ならどのようなハンドレンジで参加するのか、相手からのオープンレイズに対してどのハンドでコール、リレイズするのかが分かります。
- スプレッドシート見るだけ
- 自分なりに使う、印刷などもOK
- 状況別の細かいレンジが分かる
- ポジション別の参加ハンドが分かる
- 100BB持ち、6MAXテーブル前提
スタック数や人数によりハンドレンジは変わってきますが、大体100BB持ちの想定がスタンダートとして覚えやすいです。
ゼロスチャートだけでも何となく頭に入れておくと、後はレンジを調整するだけになるので、他の状況にも対応しやすくなるでしょう。
オープンレイズ
まずは一番上の表では、自分がオープンレイズするハンドがポジションごとに掲載されています。
青が参加、赤がルースにいく場合には参加ということで、BTN以外は×3と書かれており、3倍(3BB)のレイズ、BTNは2.5倍(2.5BB)のレイズが推奨されています。
SBが2個あるのは2.0の方が改良版ということらしいので、実際は片方だけ使えばOKです。
SBの見方ですが、際どいハンドはリンプインで参加して、BBからのレイズ倍率によってどこまでコールするのかが「LimpC」という項目でそれぞれ掲載されています。
また2段目は、自分より前にリンプインで参加したプレイヤーが1人いた場合に、自分がレイズする場合の対応ですね。
レイズオーバーリンプと呼ばれますが、5倍(5BB)のレイズを返すことが推奨されています。
- OR:OPEN-RAISE
(オープンレイズすること) - ROL:RAISE-OVER-LIMP
(リンプに対してレイズ) - LimpC:Limp-CALL
(リンプ後のレイズにコール)
タイトなら赤い部分はフォールドとなっていますが、最初のうちは青も赤も全て参加でも問題ないですし、細かく分ける必要はないでしょう。
また相手が強いのか初心者かによっても、多少変化させるようにと書かれている部分もあります。
3BETorコールドコール
続いての表は、誰かがオープンレイズをした後に3BET・コールドコール・フォールドのどれを選択するかを分類した表です。
かなり細かく色分けされていますが、覚えるべきことはどんなハンドで3BETを打つのかという部分に注目しましょう。
僕が最初に疑問を持ったのが「A5s~A2s」での3BETがかなり推奨されており、ライト3BETのハンドとしては非常に選ばれやすいのですね。
他にも「76s、65s、54s」などのスーコネかつ、上のレンジと被っていないようなハンドで戦う場合もあるとは面白いです。
このようにただコピーして眺めるだけでなく、疑問が浮かぶ部分は理由まで調べていくと自分なりにアレンジしやすくなります。
因みに色別の対応は3BETした後どうするのか、コールする場合はどのくらいのレイズ額に対してならOKなどかなどが細かく分類されています。
- 3bet/5bet
(3betして4betを返されると5betする) - 3bet/Fold4bet
(3betして4betを返されるとフォールド) - 3bet/C4bet
(3betして4betを返されるとコール) - C4bet Situacional
(3betして4betを返され状況に応じてコール) - CC vs ◯x
(◯xまでのレイズ額であればコールドコール)
状況に応じての部分は、相手プレイヤーによりフォールド、コールしても良いといった形です。
また3BETする際のレイズ額は、表の12bbsなどの部分に書かれている倍率を使いましょう。
自分の3BETに対する4BET
続いてはあまりない状況ではありますが、オープンレイズに対して3BETを自分がした場合に、後ろから4BETが返ってきた場合どう対応するかが記載されています。
自分が3BETしているにも関わらず、後ろから4BETしてくるプレイヤーはかなり強いハンドだと推測出来ますよね。
C4BET◯%など書かれている部分は、その4BETしたプレイヤーがどのくらいの頻度で4BETを打つプレイヤーなのかで対応を変えるということ。
基本的にはフォールド多め、水色や青の部分はコールするよといった意味です。
自分のオープンに対する3BET
4番目の表は、自分がオープンレイズで参加して、相手から3BETが返ってきた場合にどうするかが書かれています。
これも先ほどと同じく、相手の3BET率によっても対応が変わってくることで細かく分類されており、「Vs 3Bet 15%」など相手の3BET率が高いほどコールできるハンドが増えています。
この表では、相手の3BET額がどのくらいだとコールできるのか細かく色分けされています。
例えば相手の3BETが9.5BB以内であれば緑色でコールできるが、12BBなどの3BETに対しては青以上でないとフォールドしましょうということ。
ここでもA5~A3などはブラフで4BETを返すように推奨されている部分もあり、相手からのオールインや5BETにはフォールドになります。
また黒色で分類されているのは、相手からかなり大きめの額が飛んできたら、小さく刻まずダイレクトにオールインを入れましょうということが推奨されています。
- directo
(直接、ダイレクトに) - Generalmente
(いつもの、一般的な)
マルチウェイでの参加レンジ
最後は誰かのオープンレイズに、他のプレイヤーがコールした場合、自分が後ろからどのように参加するかが書かれた表ですね。
マルチウェイが確定している状態でどんなハンドだと参加できるのかこちらも参考になります。
表をしっかり見ていくと、上6個の表は全て自分がBBのポジションにいる場合で、相手が誰と誰かによって細かく分類されています。
BB以外のポジションは、相当強いハンドでないとマルチウェイで参加出来ないため、推奨されるハンド自体が少ないですし、参加するとしても3BETがかなり多いです。
この2人以上参加している後ろから3BETを打つことを「スクイーズ」と呼び、10ポケ以上の強いハンドで使われていますね。
マルチウェイはやはり危険なので、3人以上すでに参加している場合などはもっと警戒してAAやKKレベルでないと戦えないかもしれません。
とりあえずザックリ把握すること!
全部で5つのシチュエーションをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
因みに一部スプレッドシートの右側にも別の表がありますが、「NL20.NL100」などの分類がされており、右側はハイレートの場合の表なのであまり気にしなくて良いと思います。
ヨコサワさんのハンドレンジで大まかに学び、無料アプリでも実践を繰り返し、疑問が出てきたらゼロスチャートにて細かい部分を見ていく流れが、個人的に一番成長するかなと感じました。
丸暗記するのは当然難しいですが、ザックリとこれは3BETしてみよう、ここはフォールドしようなどの境目が分かります。
中級者以上になると、この色ごとに分けられた部分もしっかり把握していく必要はあるでしょうが、初心者であればレイズ額により変化させるのは難しいですからね。
せめて3BET/コール/フォールドの判断を間違えないように、ポジションや状況ごとのレンジを少しずつ身に着けていきましょう!