打たないと損?コンティニュエーションベット(CB)の頻度や適正なサイズ

2022年7月13日

続く

攻めているプレイヤーがフロップにて引き続きベットをするコンティニュエーションベット。

テキサスホールデムではハンドが2枚配られたプリフロップから駆け引きが始まり、主導権はいずれかのプレイヤーにあります。

そしてボードに3枚が開いた時点で、一体どのようにアクションするのが正解なのでしょうか?

今回こちらではプリフロップの次に多くプレイする、フロップのCBについて、初心者へ向けて詳しく解説をしていきます。

CBは基本戦術


コンティニュエーションベット、以下CBと呼びますが、アグレッサーがプリフロップでベットを続けることを意味します。

アグレッサー以外が先にベットすることをドンクベットと言いますが、CBは基本的な戦略として打っていくことが普通のプレイです。

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アグレッサーの考え方、そして間違えてはいけないドンクベットなど、これらを知った前提で解説しますので、まず分からない場合は、先にこれらを読んでみてください。

CBは最後にレイズしたプレイヤーがハンドの強さを相手に伝えるために打つベットです。

目的は強ければポットを膨らませる事ができて、弱くても相手のノーヒットをフォールドさせることが出来る優秀なベットです。

3人以上参加するマルチウェイでない場合、1対1のときはアグレッサーのCB率は非常に高くなるでしょう。

CBはどのくらいの頻度で打つべき?

頻度
さて、まずはCBを打つ頻度ですが、色々と調べて60%前後に落ち着くかなという印象です。

もちろんこれが絶対というわけではないですし、平均的なプレイヤーだと極端に50%以下、70%以上にならないということですね。

このCBは自分が参加したポジション、コーラー側のポジション、そしてフロップに開かれた3枚に大きく左右されます。

また複数人参加の場合は、打ちたくても打てない状況も多いので、初心者の場合は、基本打てそうなら打つくらいで考えておくと良いでしょう。

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

例えば自分がUTGからオープンレイズをして、BBがコールした場合で考えてみましょう。

BBがチェックで回して、自分のアクションになり、ここでは当然ですが、AヒットしているのでCBを高頻度で打てる場面です。

ただ勘違いしてはいけないのが、自分のハンドが強いから打つのではなく、UTGからのオープンだとAが当たっている可能性が高いから打つということですね。

ハンドレンジ全体でUTGに有利なボードであるから、CBを打つことが多くなるのです。

BB側からすると、UTGのハンドはAが多いことも分かりますし、8がヒット、フラッシュドローなどがない限り、戦うことは難しいでしょう。

CBを一発受けても、ターン、リバーで更に打たれると厳しくなるので、結構な頻度でフォールドしてくれる場合もあります。

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

同じUTGからのオープンで、このようなボードになってしまった場合はどうでしょうか?

Aハイボード、Kハイボードくらいまではアグレッサーに強いのですが、微妙なボードで、ハンドにも絡まず打ちにくいですよね。

もちろんヒットしてないからチェックでも良いですし、相手次第では100%チェックではなく、頻度でCBを打つように戦略を変えていくことをおすすめします。

ハンドだけ、ボードのセオリーだけ参加していると、それ以外はノーヒットとバレて、逆にガンガン攻められるでしょう。

このように相手に都合の良さそうなボードならチェック、自分に都合の良さそうなボードならCB、上手い人はハンドを見ずにCBを打つことも出来るかもしれません。

長くテーブルに座る場合、もしくはオンラインでCB率など見れる場合など、上手くCBを色んな場面で打ってみましょう。

CBの適正なベットサイズは?

チップ

基本的なベットサイズ
  • POTの1/3ベット
  • POTの1/2ベット
  • POTの2/3ベット
  • POTと同額ベット
  • POTオーバーベット
  • オールイン

ノーリミットホールデムの場合、テーブルに持ったスタックを好きに賭けることが出来ます。

ですがいきなり全チップを出すオールインなどは、ポット額よりはるかに多いと、相手がほとんど降りて、めちゃくちゃ強いハンドだけにコールされ負けます。

ですのでどの状況でもポット額を基準にして、小さく打つか大きく打つか決めることがほとんど。

このCBは基本的に小さいベット、ポット額の25%~100%の範囲内で決められています。

よく使われるのは、様子を見るため33%ベット、そして本当に強いハンドやブラフを含めて打つ場合には66%ベットなどが使われます。

両者メリット・デメリットありますが、これもたまに混ぜていったほうが良いでしょう。

相手からのCBに対してはどうする?

疑問
初心者だと、CBの頻度やサイズなど特に規則性が無いことの方が多いです。

純粋に自分のハンドを見てベットしている可能性もあるので、ちゃんとしたハンドでベットする人なのか、多くブラフを混ぜる人なのか、開かれたハンドで見ていく必要があります。

長く同卓する場合には、CBにどんな意味があるのか、レンジで打ってきているのかを見極める必要があるでしょう。

結局自分が受け手側でも考えることは一緒で、明らかに自分に有利なボードやドローがついている場合などは、CBに対してレイズもありです。

ただワンペアあるから闇雲にずっとコールするだけでなく、しっかりとフォールドやレイズを打てるようになることが第一歩ですね。

他のプレイヤーがプレイしているときにも、どんなハンドで参加して、どのようなボードでCBを打ったのか、観察しておきましょう。

数学的にはもっと複雑に

数学
コンティニュエーションベット(CB)について、初心者へ向けて簡単に解説をしてきました。

フロップでアグレッサーが打つCBだけでも、このように様々な目的がありますし、複雑です。

僕自身も完璧に把握しているわけでもありませんし、例えばGTO的にこのハンド、このボードでのCB率は何%など細かい正解はあるでしょう。

ただその数学的な正解、不正解は更にもう一つレベルの高い中級者以上が考えること。

初心者であれば、まずはセオリーとして使われている一般的な頻度、ベットサイズを使ってどんどん経験することが一番です。

そこで勝てない場合、行き詰まった場合などに、さらに深い勉強をして、少しずつ強くなっていきましょう!