初心者ドンクベットするのがダメな理由は?使い方・対策
初心者が使ってはいけないアクションとされているドンクベット。
順番というよりも、直前にレイズしたプレイヤーよりも先にベットすることで、慣れていることからすると不思議なアクションです。
もちろん上級者が意図的に使うこともあるので、しっかりとドンクベットのメリット・デメリットを把握しておきましょう。
こちらではドンクベットのダメな理由や、使う場合どのような状況か詳しくお伝えしていきます。
アクションは主導権がある側から?
まずは大前提として知っておくべきことが、主導権を持っているプレイヤーのこと。
プリフロップにてオープンレイズで参加したプレイヤー、そしてコールで参加したプレイヤーがいると、攻めたのはレイズした側です。
3枚場に開いたフロップでは、コーラー側が先にアクションするかもしれませんが、あくまで強さを主張した主導権はレイザー側にあるでしょう。
オリジナルレイザー・アグレッサーと呼ばれる考え方ですが、これがもし分からない場合は、こちらの詳しい解説から先にご覧ください。
またオープンレイズに対して、3BET(リレイズ)されてあなたがコールした場合は、今度は3BETした側がアグレッサーとなり、フロップ以降の主導権を持っているわけですね。
このようにフロップ以降でもリレイズされることにより、主導権が移っていくのです。
この考え方をもとに多くのプレイヤーはアクションを決めていますし、ポジションやアクション順番とは別と覚えておきましょう。
コールした場合は基本的にチェックと覚えておけば、変なプレイは減らしていけます。
ドンクベットがなぜダメなのか?
ドンクとは馬鹿なという意味があり、ドンクベットは馬鹿な、無謀なベットとも言われ、良い言葉ではありません。
ただしこの呼び方が海外で定着したことから、コーラー側からベットするアクションのことをドンクベットと呼び、プレイアクションの1つとして普通に使われています。
そんなドンクベットですが、一番ダメな理由として、強さを主張した人に応じた側にも関わらず、自分の強さを何故か主張する行為だからですね。
例えば自分の手札が「AA」であれば、プリフロップでコールをせずに通常なら3BETを打っているでしょう。
コールに応じたということは、そこそこなハンドで参加したことが多く、ドンクベットしたということは、3枚のボードと絡んだことを教えるようなもの。
これをすると、相手の更に強いハンドは攻めて来て、絡まないハンドはフォールドされることが一番ダメな理由です。
アグレッサーのアクションを待ち、相手がチェックで回した際に、ターンから打ち出していくことがおすすめです。
結局適切なアクションをしていないと、損になるパターンが多いので、特に初心者はやらない方が良いと言われているのです。
ドンクベットになるのは先打ちだけ!
僕も数ヶ月勘違いをしていたのですが、コールしたら絶対チェックではなく、あくまでアグレッサーの「前」にベットするなということ。
もしCO相手プレイヤーのオープンレイズに、あなたがBTNでコールした場合、オリジナル(アグレッサー)は相手側、そして先にアクションするのも相手です。
ここで相手はチェックを選択、すでに手番を終わらせた後なので、あなたはベットしても先打ちにはなりません。
用語集のほうにも軽く説明していますが、これはBMCB(ベットtoミスドCB)と呼ばれており、ドンクベットとは違う認識ですね。
ただどのようなときに使うべきかなどは、GTOのこと、解析ツールなど扱える状態になってからなので、初心者で分からない場合はコールしたらチェックでも良いです。
もし相手をフォールドさせたい後1枚でストレートやフラッシュなどのドロー系のときは、試しに打ってみても良いかもしれません。
ドンクベットが正当化される場面
このドンクベットを使う場面は、相手をフォールドさせる場合の飛び道具として使われます。
逆に中級者以上が集まるテーブルで、ドンクベットが発生すると、「何かある」と感じて身構えてフォールドよりになることもあります。
あなたのハンド | 相手のハンド |
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ボードのカード | |
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UTGからのオープンレイズに対して、あなたがBBでコールをした状態です。
このようなボードが開き、自分はとりあえずチェックで手番を回し、相手から1/3ベットが来たのでそれも1コールしたとしましょう。
ボードのカード | |
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全く絡まないラグカードが落ちて、この段階であなたはほとんど負けていることになりました。
普通なら諦めチェックフォールド、チェックで回して相手のベットに対してはフォールドすることになるでしょう。
そこで、あえてこちらからポットの半分でもドンクベットして、相手のAハイカードなどをフォールドさせる作戦はどうでしょうか?
相手からすると、フロップでのベットもコールされた上に、更にドンクベットまで仕掛けられると、相当自信がないとフォールドしてくれる可能性が高いのです。
もちろん相手のフラッシュや、ツーペア、スリーカードなど強いハンドにはコールされるでしょうが、3回中試して2回でも降りてくれるとトータルで利益的になるという考え方ですね。
少し難しいですし、相手がフォールドする確証もありませんので、状況や相手の分析が正確に出来る上級者でないと戦略として取り入れることは出来ません。
ドンクベットへの対応・対処法
初心者がやってはダメなプレイと言われていますが、アプリなどではこのドンクベットは当たり前のように飛び交います。
もちろん趣味として遊んでいるレクリエーショナルプレイヤーは、アミューズメントや本場カジノでもセオリーを気にせず楽しんでいる人も多いでしょう。
ハイレートなテーブル、オンラインポーカーなど、プレイヤーのレベルが高いと、最低でもセオリーは守る戦いが多くなります。
ですので、まずはドンクベットをするプレイヤーが、どんな人でどのレート帯にいるのかを観察するところから始めましょう。
もしブラフでも何でもドンクベットを打つプレイヤーであれば、気にせずコールする、自分のハンドが強いならレイズを打ち返せば良いです。
逆に相手がヒットした場合のみドンクを打ってくるプレイヤーであれば、逆に弱ければフォールドすれば良いだけのことですね。
- 相手のレベルを見極める
- ヒットで打つ人には素直に戦う
- ブラフで打つ人にはレイズも返す
- ブラフで打つ人にはレイズも返す
- 慣れた人のドンクは意図を考える
自分の弱みを見せないことが重要
このドンクベットを自分が多用することはダメですし、簡単に強い人には対策されてしまいます。
飛び道具として使うにも難しい場面が多いので、本当にいけそうなときに試しにやってみる程度で考えておけば良いでしょう。
また相手のドンクベットに対しては、ある程度適度な守り、ディフェンスが必要になってきます。
ポーカーはバランスを取る、適度にコール、レイズ、チェックなど混ぜることで相手から弱点を攻められることを防ぐゲームです。
ドンクベットにフォールドばかりしていると、逆に相手はガンガン打ってくる可能性もあります。
そのような場合はコールだけでなく、強いハンド、自分のドロー系のハンドでレイズを返して相手を牽制することも必要です。