ポストフロップ(フロップ・ターン・リバー)での基本戦略・戦い方
テキサスホールデムにおいて、ハンドが2枚配られ参加した以降のアクションをまとめてポストフロップと呼びます。
ボードにカードが開かれた状態で戦うので、自分のハンドの強さ、そして相手のハンドを想像してチップの駆け引きを行います。
こちらでは特に初心者が気をつけるべき、基本的な流れをザックリとご紹介します。
まずはポストフロップの流れを覚えて、最後まで戦えるようにしましょう。
ポストフロップの立ち回り・考え方
まずセオリー通りのプレイをしているならば、ハンドが2枚配られたプリフロップで正しく参加、フォールドをしているはず。
ボードに3枚開かれたフロップ以降は、自分も相手も参加するに値するハンドを持った状態で戦うことになります。
ですので、3~5枚目それぞれ出たカードに応じて、相手がどのようなハンドを完成させているのか?を想像して戦うことが大前提です。
例えば自分が最強のハンド「A♥A♦」だとしても、最初フロップ3枚が「7♠8♠9♠」だとあなたのアクションはどうしましょうか?
初心者で多く勘違いするのが、「AA」は最強のハンドだからどんどんベットする!という考え方になってしまうことです。
このようなボードでは、相手のフラッシュもストレートも十分完成があり得る場面なので、小さなベット、もしくはチェックで回すなど警戒すべき状況ですね。
フロップでは3枚、ターンでは4枚、そしてリバーでは5枚とボードのカードが増えるので、自分のハンドではなく、相手の完成しているハンドも想像して勝率を考える必要があるのです。
自分の強さというより、相手のハンドに勝てていそうなのかを読み間違いしない人ほど、多くのチップを獲得出来る可能性があります。
基本的なベットサイズはどのくらい?
ベット額の制限がない、一般的なノーリミットホールデムであれば、持っているスタックを自由に賭けることが出来ます。
ただフロップ3枚開いた時点で、自分がめちゃくちゃ強いからオールインなどしても、相手はフォールドしてしまうので当然ダメなプレイです。
道中は、自分が強いのであればいかに相手からチップを引き出すのか、そして弱いならブラフするのか諦めるのかを考えることが必要です。
そこで小さなベットや大きなベットを組み合わせて、自分のハンドがバレないように戦います。
そして更に重要なのは、ポット額と持っている有効スタックの考え方ですね。
スタックとポットの計算の記事にて詳しくお伝えしていますが、獲得できるチップ量とお互いの持ちチップ数を把握した上でプレイします。
ほとんどの場合は、現在入っているポット額を基準にベットサイズを数パターン分けることが一般的ですので、一覧でご紹介しておきます。
- POTの1/3ベット
- POTの1/2ベット
- POTの2/3ベット
- POTと同額ベット
- POTオーバーベット
- オールイン
一応オールインも入れましたが、あくまでポット額を基準に、POTと同額ベットでも、自分もスタックが少ない状態だとオールインに自然となるということですね。
逆にPOT額の10倍以上スタックを持っている場合、オールインすることは不自然なプレイと言えるでしょう。
初心者の戦い方・対応方法
ポストフロップでは巧みにベットサイズを使い分けて、相手をフォールドさせる、ついてきてもらうなど考えることは多いです。
色々な駆け引きは存在するのですが、自分が初心者の場合、そして相手も初心者の場合どのように戦っていけば良いでしょうか?
基本的にはブラフはしない、強気で攻めないことが非常に重要で、相手はワンペアでも出来ていれば攻めてくることがほとんど。
ハンド対ハンドになるので、自分がワンペアすら完成していないハイカードで、ガンガン打って相手を降ろしにいこうとすると怪我します。
ボード次第ではあるのですが、フラッシュやストレートが完成しそうなボード(ウェットボード)や、マルチウェイでの戦いは特に注意が必要。
自分が半端なワンペアを完成させていても、相手のベットにはコールで止める、チェックで回ってきたら自分もチェックで回すなどで十分です。
逆に明らかに自分の方が有利だろうという場合、基本的にはしっかりとベットしていきましょう。
もちろんいきなり大きな額ではなく、ポット額の1/3や1/2を打って、少しずつ膨らませていくことが推奨されます。
非常に難しいのでまずはプリフロップから!
ザックリとしたポストフロップの戦い方、注意点をお伝えしてきましたが、まだまだ序の口です。
1つ1つのアクションに意味がありますし、フロップ・ターン・リバーそれぞれのボード状況でもやることは細かく変わってくるでしょう。
ただこの辺は慣れていくこと、しっかりと強いときは打つ、弱いときはフォールドするを守りつつ、少しずつブラフを混ぜていくことをおすすめします。
また道中の戦い方を勉強するよりも、参加するハンド、プリフロップの立ち回りが重要です。
微妙なハンドで参加するときほど大きく負けてしまうことがあるので、ポジションによるハンドレンジを何となくで良いので、真っ先に覚えていきましょう。
ポストフロップ以降は自分が勝っているときの取り逃しがないようにすることを注意して考えると、初心者でもそれなりには戦えます。