スタック(チップ量)とポット額は非常に重要!初心者にも簡単な計算方法は?
テキサスホールデムにおいて手持ちのチップ、そして獲得できるチップは非常に重要です。
キャッシュゲーム、リングゲームの場合はコツコツと増やす必要があり、トーナメントの場合は最終的に全部奪うことがゲームの勝ちとなります。
いくら強いハンドが沢山入ったところで、何も考えずオールインばかりしていても、チップを増やすことは出来ません。
また初心者が見落としてしまう、相手のチップ量から変えるべき戦略なども合わせて、分かりやすくお伝えしていきます。
スタックとポットの関係
テキサスホールデムにおけるスタックとは、手元に持っているチップ数のことです。
そしてゲームが始まり、場に出されていくチップのことをポットと言い、最終的に勝利したプレイヤーがポット額をすべて獲得出来ます。
これは誰でも知っている事かもしれませんが、一度テーブルに座ると決まったチップ量を持って参加します。
当然ですが、全員のスタックがそのテーブルの最高額となるので、全員オールインしても、ポット額はそれ以上になることはありません。
これがちょっとした罠でもあり、例えば全員スタックが0になりかけ、$10持ちが4人いたとして、自分が$100で参加したとしましょう。
相手がリバイ(追加でチップを出すこと)をしない限り、最大でも$40しか勝てませんし、十分なチップがないプレイヤーがいると、オールイン勝負になってしまうので、注意しましょう。
エフェクティブスタックが重要
先ほどの話は、エフェクティブスタックのことで、直訳すると有効なチップ量です。
自分と相手に大きなチップ差があったとしても、チップ量が少ない方と同額のチップまでしかプレイに関係することはありません。
例えば自分が100$持っていたとしても、相手が10$しか持っていない場合、エフェクティブスタックは10$となります。
人数が多いテーブルの場合は、自分が勝負に参加した場合に最大で失う可能性のあるチップ量と覚えておくと良いでしょう。
複数プレイヤーの例だと、自分が100$、他に2人が参加して5$,10$とそれぞれ持っています。
この場合一番少ないチップ量は5$ですが、10$のプレイヤーがいる限り、自分は10$のオールイン勝負が発生する可能性があるため、エフェクティブスタックは10$となります。
少しだけ難しい考えですが、いくらチップ量を持っていても、相手が持っているチップ数しか動かない状況はプレイに大きく影響します。
ですので、例えば状況を説明する場合など、その時のエフェクティブスタックを把握する必要があります。
手持ちが何BBあるのかを計算すること
どのような状況でプレイするかで変わりますが、リングゲーム・キャッシュゲームでは、基本的にブラインドはずっと同じ額です。
例えば$1/$2のテーブルで、自分が$200を持って参加する場合、「100BB」を持った状態でスタートですね。
テーブルが開いた直前だと、最初に必要なチップ(バイイン)額を全員が持っている状態です。
ほとんどが50BB~150BBを持った状態でスタートし、そのくらいの余裕がないと、十分なプレイが出来ないから決められているということです。
そして問題はトーナメントの方で、テーブルの優勝者を決める戦いでは、このブラインド額がどんどん上昇していくのです。
そうしないと勝負が長くつかないこともあり、時間が経つに連れて、ブラインドが上昇、何BB持っているかが変化していくので注意が必要です。
例えばブラインドが$1/$2から、$10/$20ほどまでアップして自分は$100最初と変わらず持っていたとしても、たった5BBしかありません。
1BBは最低のベット額でもあるので、当然ですがここはコールやレイズで刻む選択肢はなく、オールインの打ち合いになってくるでしょう。
自分だけでなく相手のチップ量、ポット額も見ること
テキサスホールデムは、複数人のプレイヤーが参加するゲームです。
一人でも手持ちのチップが少ないプレイヤーがいると、動きは制限され、チップを引き出す、ブラフをする余裕が無くなってしまいます。
明らかな10BB以下のショートスタックであれば、オールイン一択で初心者にも分かりやすいですが、20BB前後で打ち合うとどこかで損する、降りれない状況になってしまいます。
例えば30BB場に出ていて、負けていそうでも2BBなど残して全く意味がなく、獲得できるポット額が多い場合は、どんな弱いハンドでも最後まで勝負せざるを得ないという考え方が生まれるわけですね。
ちょっとレベルが上がると、SPRやポットコミットと呼ばれる考えになるのですが、まずはこのスタック、ポット額のバランスを知ってプレイしてみましょう。