バリューベット、ブラフベットの使い方・考え方・ベット額は？
ポーカーで勝つには、強いハンドで勝つか、ブラフをして相手をフォールドさせる2パターンしかありません。
当然ですが自分が間違いなく最強の状態であれば、相手から多くチップを引き出すことが勝つための必要なことです。
逆にブラフをする場合、相手がフォールドしてくれないことにはチップを出すだけ損になってくるでしょう。
今回は初心者が意識するべき、ベット額を決める2種類のベット方法をお伝えしていきます。
バリューベット、ブラフベットとは？
冒頭でお伝えした通りですが、テキサスホールデムでの勝ち方はたった2つのみです。
強いハンドでショーダウンを目指して勝つ、ブラフをして相手をフォールドさせる2種類ですね。
どちらも自分からベットするだけでなく、あえてチェックして相手のベットに対してレイズするなど、戦い方は非常に多いです。
初心者で良く見かけるのが、ストレートやフラッシュが完成しているのにも関わらず、ベットせずショーダウンするなど。
相手が更に強いハンドを持っている可能性が少なく、勝率が高い状況なら、絶対にベットしてポット額を増やしていくべきです。
ブラフをする場合は、相手のハンドを想像して、フォールドしてくれそうであれば、自分がハイカードでもガンガン打っていくべきですね。
この2パターンを覚えるには、相手のハンドを想像出来るのか？が一番のポイントになります。
ただ自分のハンドだけを見て勝負をしていく考え方はやめるようにしましょう。
ターゲットの概念、考え方
バリューベット、ブラフベットを上手く使いこなすには、ターゲットの考え方が一番重要です。
ターゲットとは、相手が持っているハンドを想像して、どんなハンドにコールしてもらい、フォールドさせるのかを定めることですね。
バリューターゲット、ブラフターゲットと呼ばれ、適当にベットしても意味がありません。
もちろん相手が何のハンドを持っているか分からないので、プリフロップでどこのポジションから参加したのか、そしてどんなアクションをしてきたのかを観察する必要があります。
例えば遊びでプレイしているわけでなく、それなりに分かっているプレイヤーは「23o」などのハンドは持っていませんよね？
基本的には高いランクのカードや、ポケットペアなどの組み合わせが多いと考えられます。
ボード3枚に「A♥8♦3♣」、自分のハンドが「8♣8♥」など出た場合、この時点ではかなり強く、なるべく多くのハンドについてきて欲しい状況となるでしょう。
相手のAワンペアに対して多くチップを出してもらう作戦が有効になるような場面ですが、逆に自分のハンドが「8♣7♣」などの場合、ブラフベットするならA以外をフォールドさせる考え方になります。
バリューベットのやり方
バリューベットは非常にシンプルで、相手がコールしてくれる額を自分からベットすること。
自分がプリフロップでオープンレイズで参加した場合、アクションの順番は変わるかもしれませんが、主導権は自分にあります。
そこでトップヒットした場合、なるべくベットをして引き続き強さを主張することが一般的です。
もしヒットしなければバリューベットではなく、ブラフベットになるのですが、フロップで引き続きベットする(CB)ことは非常に重要です。
| あなたのハンド | 相手のハンド |
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| ボードのカード | |
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自分がBTNでオープンレイズ、BBがコールして開いたフロップの状況だとしましょう。
フロップ以降のアクションはBBが先なので、チェックで手番が回ってきてどうしましょうか？
ここは当然自分のAがヒットしているので、ポットを膨らませるため、ポット額の1/3ほどをベットするのがセオリーでしょう。
ターゲットとしてはQヒット、7ヒット、そしてJTなどの遠くにストレートが見えるようなハンドなどノーヒット以外のハンドです。
例えばここでAヒットしたからPOTより大きくベットするなど、本当に強い相手にチップを与え、弱い相手をフォールドさせてしまう良くないベットになるのですね。
本当に強いとは、「A7」「77」「Q7」などで、相手からすると大きいベットでもフォールドする理由がありません。
このようにバリューベットとは、勝ってはいるが相手は状況的にフォールド出来ないだろうと判断して額を決めていくベット方法です。
特に自分がフルハウスそして相手がフラッシュorストレートなどのぶつかりになった場合、相手は高確率で戦いに来るので、全力でチップを取りにいきましょう。
ブラフベットのやり方
続いては自分のハンドがヒットしていない際に打つのがブラフベットになります。
完全にハイカードのみで発展性のないブラフをピュアブラフ、ストレートドローやフラッシュドローなどが付いた状態でのブラフはセミブラフと呼ばれています。
初心者で慣れないうちは、あと1枚でストレート、フラッシュなど完成する際に、セミブラフとしてベットしていくことをおすすめします。
相手がフォールドしてくれる可能性や、本当に強いハンドが完成する可能性も合わせると、何もしないより良い状況になることが多いです。
| あなたのハンド | 相手のハンド |
|---|---|
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| ボードのカード | |
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先ほどと同じ、自分がBTNからオープンレイズをして、BBがそれにコール。
フロップではこの3枚が開いて、BBはチェックしてあなたがベットする番が回ってきました。
現状はTでストレート完成、♣が2枚でてもフラッシュが完成、相手から見ると、こちらがAを持っている可能性もあるように見えるわけです。
ブラフベットするには良い状況なので、当然ですが先ほどと同じ1/3もしくは1/2くらいで良いかもしれません。
いずれにせよ、相手のノーヒットをフォールドさせるベットであり、4枚目のターンカード次第では引き続きベットすることも出来るでしょう。
ただし注意点は、相手のAワンペアはよほど強く打たないと降ろせないことで、中途半端に攻めない、Aワンペアすら降ろすような強気ベットか、ブラフを諦めるかの2択になるでしょう。
ボード次第ですぐに状況は変わる
ザックリとバリューベット、ブラフベットをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか？
実際にはもっと複雑で、4枚目のターン、5枚目のリバー1枚だけでも状況は大きく変わることがテキサスホールデムの面白い部分です。
調子良くブラフを打てていても、ターンカードでAが出て攻めるに攻められない状況になってしまうなどよくあること。
とくにフラッシュやストレートの多いウェットボードでは、無理に攻めず、バリューのターゲットも難しくなってきます。
もし考えるのが難しければ、本当に強い時以外はチェックで回すのも、立派な戦略の一つです。
落ち着いて状況を見る時間がある場合は、冷静に相手のハンドを見極めてバリューベット、ブラフベットを使い分けていきましょう！
