相手のブラフを見抜く方法!「ブラフキャッチ」のコツ・頻度

相手のブラフを見抜き、自分も弱いハンドでコールをしてポットを獲得するブラフキャッチ。
その名前の通り、相手のブラフを見抜いてコールする行為ですが、果たしてどのレベルで相手のハンドを考察すれば良いのでしょうか?
また相手がブラフ多めな相手だとしても、自分にペアすら出来ていない場合、ハイカードで戦うしかない状況ですね。
今回はどんなハンドやどんなボードがブラフキャッチに向いているのか、数学的にはどのようなキャッチが正しいのか解説をしていきます。
ブラフキャッチとはどんな状況で使う?
冒頭でも書きましたが、ブラフキャッチとは相手のブラフを見抜いてベットに対してコール、もしくはレイズすることです。
相手のハンドを正確に見抜くことは上手い人でも難しいですが、ある程度のハンドレンジを想定することは多くの人がやっていることでしょう。
例えば自分がオープンレイズで参加、誰かがコールした場合、「AA」などのめちゃくちゃ強いハンドは、コール止めより3BETされるので、それがない時点でほとんどレンジから外されます。
また「23o」などの弱いハンドは、ほとんど参加すること自体はないので、こちらも想定ハンドから外されますよね。
このようにまずは相手のハンドがどのような範囲にあるのか、これを想定しながら戦うことがセオリーになりますね。
ポジションによっても変わってきますし、プレイヤー次第でもタイト、ルースなど大きくハンドレンジは変わることが一番知っておくべきこと。
ですのでブラフキャッチをすることは非常に難しいですが、一番参考にして考えるのは、ベットサイズやアクションの癖やプレイヤーの性格になるかもしれません。
プレイに対する違和感を感じて試してみるのがブラフキャッチの基本と言えるでしょう。
ベットが多いプレイヤーを見抜くこと
まずはブラフキャッチする場面ですが、対峙しているプレイヤーがどのようなスタイルなのか見抜く必要があります。
それまでのアクションや、数字が見れる場合はスタッツから、プレイヤーがブラフ多そうな人であるかは非常に分かりやすいですね。
もちろん上級者が多いテーブルや環境では、スキを見せるプレイヤーが少ないので、ブラフをしているのか全く判断出来ないでしょう。
ですが初心者の多い環境、特に無料で遊べるゲームアプリなどは、大胆なプレーをする人が非常に多く、観察すると見抜きやすい場合があります。
例えばですが、プリフロップに引き続き、フロップもベットするCBをヒットしている際に打つプレイヤーが、打たずにフロップ・ターンとチェックで回った場合。
こちらも全てチェックすると、結構多いのが必ずと言っていいほどPOTやそれを越えるようなベットをして降ろそうとしてきますね。
リバーのカードでヒットした可能性もありますが、ヒットした可能性よりも降ろしに来たハイカードの方が明らかに多いので、自分がローペア、Aハイなどあれば、十分にブラフキャッチ出来る状況でしょう。
もし自分がキャッチしようとしても弱すぎるハンドの場合、ベットに対してレイズをして降ろす作戦も人によってはアリです。
オッズが合わないコールがブラフキャッチ
初心者が勘違いするかもしれませんので、一応書いておきますが、ブラフキャッチとは割に合わないコールを出来るかどうかで、獲得できるポット額の計算も必要なのです。
基本的にリバーでのブラフにポットベット、ポットオーバーベットが多用されるのは、相手がコールすることが割に合わない状態にするため。
オッズ計算の話になりちょっとだけ複雑なのですが、ポットに5BB入っており、5BBのポットベット打たれた場合、2回に1回勝てばトントンなので、勝率は50%欲しい状況になります。
もちろんヒットしてない状態、ローペアなど弱いハンドの場合は、明らかに勝率50%などありませんので、フォールドするしかないのです。
これがもし小さなベット2BBであれば、勝率は35%ほどあれば良い状態になるので、コールしやすくなりますよね。
リバーまでにポットに結構なチップ量があるにも関わらず、小さなベットされたところで、ハイカードでもフォールドすることはなくコールが正しくなるでしょう。
このようなオッズが合うため、低い勝率でもコールすることは、オッズコールと呼ばれ、ブラフキャッチでも何でもありません。
小さすぎるベットが来たとしても、チェックされたのとほとんど変わらないような状態なので、間違ってもフォールドしないようにしましょう。
ボードやストーリー、頻度の重要性
相手のブラフを見抜く、そして自分がブラフをする場合も同じですが、その時のポジション、ボードにより大きく変わります。
基本的にはストレートやフラッシュになりやすいボードほど、ブラフを打つプレイヤーは増え、自分が受ける側であれば、相手のブラフをどう見抜くかがポイントになるでしょう。
まずは分かりやすいのがバリューとブラフの頻度、同卓している中で、ブラフっぽいけど強いハンドが出てきたなど、上手い人は本物と偽物の区別がつかないようなベットをしてきます。
実際に僕も超初心者のブラフなどは非常に見に抜きやすいと感じるのですが、かなり経験している人と同卓した際は、本当によく分かりません。
これは上手い人のブラフを打つ頻度が良い感じにバランスが取れており、3回に2回、66%はバリュー、そして33%はブラフなど分からないようにしているからですね。
簡単に書いていますが、非常に難しいことで、フロップからすでにブラフをする準備をしていると言った方が分かりやすいでしょうか。
ブラフに変えると言われますが、自分がCB・ダブルバレル・トリプルバレルと3発打ち切った中には、大ブラフも混ざっているわけですね。
要はフロップ3枚の時点でフラッシュドロー、ストレートドローだったのに、34%~36%を引けずに滑ってしまった場合などに多いブラフです。
ストーリーとは、このボードでこのハンドであればCBは打つだろう、ターンでも打つだろうなどのプレイの流れですね。
GTOをそれなりに知っていると、無理なブラフはその流れに違和感があるので、キャッチできる確率が上がっていきます。
このように何故ここで打ったのか?そして流石に打ち過ぎではないか?などを見抜いて使うのがブラフキャッチです。
説明だけでは分からないかもしれませんので、ハンドやボードを例にして考えてみましょう。
ブラフキャッチの流れ
BTNのハンド | BBのハンド |
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ボードのカード | |
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BTNからのオープンに対して、BBがコールした場面、100BB持ちのキャッシュゲームを想定したレンジで見ていきましょう。
どちらの立場になった場合も1個ずつ考えてみることをおすすめします。
BBはドンクになるのでほとんどチェック、対してBTNの「A♥9♥」、フラドロですが、チェックも6割と絶対に打つ場面でもありません。
今回はいつものように1/3の小さなCBを打った場合、BBはKヒットしているので当然コールです。
ターンでは8♣が落ち、特にドロー系が完成するわけでもなく、ラグに近いカード、BBは引き続きチェックが王道です。
それに対して「A♥9♥」は、ベットして相手をフォールドさせることも半分くらいあるのですね。
チェックでも良いですが、打つ場合はポットの75%ベットが推奨されており、K以外のヒットをフォールドさせる感じです。
ここで相手もついてきた場合は、ほぼKヒットなどより強いハンドを疑う場面ではあります。
リバーでは5♠が落ちて、フラッシュやストレート完成はなくなり、Kヒット系もしくはセット、トリップス以外、非常に弱く分かりやすいです。
BBの「K♠4♠」はキッカー負けもありますし、ショーダウンバリューがあるので無理にベットする必要はなく、リバーもチェックして様子見することが当然の選択になりますね。
問題はリバーBTNのアクション、「A♥9♥」はド滑りしており、相手のKヒット以上は確定的な状況ですので、諦めのチェックがGTO的には正しいとされています。
ですがここで「オールイン」を選択するプレイヤーも実際いて、攻めすぎな気はしますが、BB側でKヒット弱キッカーであなたはどうしますか?
結局BTN側は3発打ったことになるので、これがバリューだとするのであれば「AA、KK、K5、88、55」、相手がフォールド出来ないKヒットなどに向けて打つ場合もあります。
もちろん初心者で2発打ったから、3発目も打つとビビって降りてくれるだろう、後に引けないと考えてスタックがちょっと少ない状態だと入れてくることも多いのが問題ですね。
ということでオールインに対して「K♠4♠」は8割はフォールド、たまにコールすることがGTOでは推奨されるアクションですね。
ここの2割でコールを、相手のハンドを予想してどれほどブラフキャッチ出来るかが今回お伝えしたい内容の本質です。
結局全部フォールドしていると、相手にスキを見せてしまうため、ブラフ打たれ放題になるので、このような頻度が混ざっているわけです。
ですのでキャッチできそうな場面、相手を観察する必要はありますが、このような状況でコールを考える必要があるでしょう。
因みに僕はこのような局面、自分がオールインを打てることもないでしょうし、逆に打たれてコール出来ることも少ないかもしれません。笑
相手を見極めて、降りてくれそうならオールイン、ブラフオールインがありそうならコール、やはり情報が足りないとビビってしまいそうです。
ブロッカーなども一応考慮すべき?
ブラフキャッチについて詳しくお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
本来ならここにブロッカー、例えば自分が♥を抑えているからフラッシュは少ない、Kを抑えているからKKなどは少ないなどブロッカーの考え方も組み合わせます。
ですがそれでも数%の誤差しかないので、結局はどんなプレイヤーか分析することが一番ブラフキャッチにおいて大事な気がします。
もちろんトーナメントなど、飛んだら終わりの局面であればフォールド多めにならざるを得ないのですが、逆に相手も飛びたくないからブラフは多少減ることもあるでしょう。
局面が進み相手がチップリーダーだと、こちらしか飛ぶリスクがないため、このようなブラフオールインは結構有効であり、逆にキャッチしやすいかもしれませんね。
時間制限があると一瞬で考えるのは難しいですが、このような流れでしっかり1つ1つのアクションを見極めていきましょう!