危険なボード、有利ボードの見方は?ボードテクスチャーの種類
![テキサスホールデム](https://zero-poker.com/wp-content/uploads/2022/07/m114.jpg)
テキサスホールデムでは自分のハンド2枚だけでなく、ボードの見極めが非常に重要なゲーム。
参加したプレイヤー全員が共有するコミュニティカードなので、最初3枚の組み合わせ次第で、どうするか判断する必要があります。
そして3枚の時点では勝っていても、4枚目、5枚目と嫌なカードが出てしまうと一気に戦えなくなることもあるでしょう。
今回こちらではそんなボードの特徴、それぞれの戦い方をまとめて解説していきます。
有利不利なボードはどう見極めるのか?
こちらは初心者に向けての記事になるので、最初にお伝えしておきますが、テキサスホールデムは相手のハンドを想像して戦うゲームです。
最初は自分が配られたハンドの強弱、そしてボードで出来た役の強さでベットするかフォールドするか決めているかもしれません。
ですが慣れてくると、相手がどんなハンドで参加しているのかをポジションやプレイヤーのレベルから考える必要があります。
ハンドレンジの考え方ですが、プリフロップのアクション次第で相手のハンドは大体この範囲だろうと想像することが出来ます。
仮に役が揃っていなくても、攻めて側、受け手側どちらにとって強そうなボードなのかを判断して、ベットするかを決めます。
目隠しポーカーとも呼ばれ上手な人はハンドを見ずとも勝ってしまうほど、このポジションやボードのカードは非常に重要ということですね。
まだ慣れていない場合は、簡単に考えてOKで相手は「A」を持っているのか、プリフロップでリレイズが無かったから「AA」は無さそうなど。
極端に強いハンドや弱いハンドは範囲外になることが多いので、その辺を除外することから考えてみましょう。
ハイボード
ハイボードとはフロップ3枚のうち、A~10などランクが高いカードが含まれている状態です。
ボードに「A♣Q♦4♠」などの3枚が出ると、Aハイボードと呼ばれ、最初にレイズした側(オリジナルレイザー)がAを持っている可能性は高いので、強さを主張出来ます。
ですので、プリフロップに引き続き、フロップでもレイザー側は小さくてもほとんどの場合ベットするのがセオリーとなっていますね。
逆にコールした側は、何かしらのペア、ドローがある状態で無い限りはフォールドが自然です。
ローボード
ローボードとは、フロップ3枚のうち、全てがランクの低いカードで構成された状態のことです。
ボードに「7♣3♦2♠」などが出た場合ですが、純粋に強いハンドだと何も出来ていない可能性が高いので、低いランクのストレートなどに警戒して戦います。
プリフロップでレイズしたプレイヤー(オリジナルレイザー)は、ハイボードのときほど高頻度でベットせず、チェックで回すことも考えた戦略が一般的ですね。
コール側は相手のベットに対して、ハイボードよりも受けやすく、ドロー系でのレイズを返す選択肢も増えてきます。
ウェットボード
ウェットボードとは、フロップ3枚にて、ストレートやフラッシュになりやすいボードのこと。
「Q♣J♦T♥」のような3連続したもの、「K♦7♦3♦」のようにマークが全て同じ場合などに使われる言葉です。
このようなボードは、お互いどちらも強いハンドが入る可能性があるため、極端に勝率が偏ることが少なくなってきます。
特に自分がワンペア、ツーペアなど作ってしまった場合でも、相手のストレート、フラッシュを常に警戒して戦う必要があります。
ドライボード
ドライボードとは、フロップ3枚にて、ストレートやフラッシュ以上になりにくいボードのこと。
例えば「Q♦7♠3♣」のように、ハンド2枚と合わせてもフラッシュにもストレートにもなりにくい状況です。
ストレートやフラッシュが出来にくく、純粋にポケットペアなどの勝率が高くなり、Aハイだけでも十分に戦えるボードです。
逆に強いハンドを主張しにくい場面でもあるので、レイズで打ち返すなど少なく、ポットが激しく膨らむことは少ない傾向です。
ペアボード
テキサスホールデムにおけるペアボードとは、フロップ3枚のうち、2枚同じ数字のカードが並んだ状態のことです。
例えばボードに「J♣J♠4♦」などが出た場合で、ワンペアなどヒットする数字の枚数が減るため、特殊なボードとして知られています。
一般的に最初にレイズしたプレイヤー(オリジナルレイザー)の方がAやKなどのハイカードを持っている可能性が高いため、比較的有利なボードとなり、引き続きベットする方が良いです。
コール側はフラッシュやストレートのドロー、少ないですがヒットしていないと戦いにくい状態ではあります。
モノトーンボード
テキサスホールデムにおいてモノトーンとは、フロップ3枚で、すべて同じマークのカードが出た状態のことです。
「Q♠8♠3♠」のようなボードを、モノトーンボードと呼び、♠フラッシュが完成しやすい状態のボードです。
このボードで、自分のハンドが「J♦T♦」など、ストレートが見えますが、♥を持っておらず完成しそうなフラッシュには負けているため、積極的に攻めることは難しいです。
もちろんQのワンペアがヒットした状態だとしても、ハンドの価値自体が低くなるので、チェックで回す戦略も加えていく必要があります。
レインボーボード
レインボーとは、フロップ3枚で、すべて違うマークのカードが出た状態のことです。
「Q♥8♦3♠」のようなボードを、レインボーボードと呼び、フラッシュの可能性が無いボードとなります。
数字も離れているとフラッシュ、ストレートの可能性が少なくなるため、純粋にワンペア、ツーペア、スリーカードなどの勝負になるでしょう。
このボードで自分がQのワンペアでベットしていっても、相手のコール、レイズは更に強い、もしくは同じQの可能性があるので、「Q5」で攻めている場合、「KQ」などに注意が必要です。
コネクトボード
コネクトボードとはフロップ3枚で、ストレートが完成しそうなボードのことです。
「Q♥J♠8♦」のようなボードで、「T9」を持っている人がストレートを完成させています。
このようなボードでは、他の例えば「KT」などワンペアが出来ていなくても勝負する価値があり、ベットに対してコール、場合によりレイズで相手を降ろすことも選択肢に入ります。
逆に自分がQのワンペアの場合、大きく連続でベットし過ぎず、様子を見る必要もあるでしょう。
ツートーンボード
ツートーンとは、フロップ3枚のうち、2枚同じマークのカードが出た状態のことです。
「Q♥8♥3♦」のようなボードを、ツートーンボードと呼び、3枚全部同じモノトーンほどではありませんが、フラッシュが出来やすい状態です。
比較的出現しやすいボードで、数字が近いものがあれば、ストレートも合わせて警戒する必要があります。
特に複数人参加している状況だと、安易にワンペア、ツーペアなどで攻めると、フラッシュが出てくる可能性もあるので注意しましょう。
スタック量や状況で大きく変わる
こちらではボードそれぞれの特徴や注意点などを一つずつ解説してきましたが、結局はセオリーと違うことばかり起こります。
ペアボードはCBを打つ、ウェットボードはチェックで回すなど、そんなことを全部丁寧に考えてプレイしている人ばかりではありません。
ですので、結局は同じテーブルにいる人のプレイスタイル、そしてリングゲームなのか、残りスタックを気にするトーナメントなのかで大きく戦い方が変わるでしょう。
セオリーや数学的な正しさは頭のいい人たち、検証ツールなど教えてくれますが、だからといってそれ通りが正解ではないです。
それでも一般的に良いとされている戦略や数学的な正しさは前提として知っておくと引き出しが増え当然強いです。
初心者向けがおおいですが、ぜひ他の記事も読んで、1つずつ勉強していってください。