プリフロップで全てが決まる!ハンドレンジ表の意味、役割は?

ハンドが2枚配られる段階、テキサスホールデムでプリフロップは非常に重要なラウンドです。
ただ手札が配られて参加するかを決めるだけなのですが、複数人座っているテーブルで、安易に参加してはいけません。
テキサスホールデムは我慢のゲームと呼ばれるほど、参加率は低いことが一般的とされています。
初心者でまだ何で参加すれば良いか分からない、ハンドレンジがどのようなものなのか、基礎的なことからこちらでは解説していきます。
ハンドレンジとは?
テキサスホールデムにおけるハンドレンジとは、ランダムに配られたハンド2枚のうち、持っている可能性のあるハンドの組み合わせのことです。
自分が参加するハンドの範囲として考えられることが多く、ポーカーを始めた際には必ずハンドレンジ表を目にすることになります。
マークが同じスート、マークが違うオフスート、それぞれの組み合わせはこの表を見れば分かりますが、169通りしかありません。
こちらは見やすいようにペアに色をつけていますが、カラフルに色が付けられた表が多く出回っているのを見たことはありませんか?
「色付きハンドが配られると参加していいよ」の意味を持つ表が数多く存在、その通りにプレイするのが数学的に正しいということになります。
ただしどのような状況で、どのポジションに座っているかで、全く別のハンドレンジが想定されることが多いのが難しいところです。
なぜ参加するハンドが変化するのか?
初心者に向けて根本的なお話ですが、このハンドレンジは、勝てる可能性の高いハンドで、勝率を高めるために構成されたものです。
2枚のハンド強さの記事でも解説していますが、強いハンドだけで戦うのが一番強いということは誰でも分かります。
例えば「AA」は最強のハンドであり、基本的にどんな状況でも参加しますし、場合によりプリフロップでオールインになることもあるでしょう。
逆に「23o」などは数字も低く、マークも揃っていない場合非常に弱いハンドで、基本的にはプリフロップの時点でフォールドが推奨されます。
ただし最強のハンドばかり待っても、相手に手札を教えているようなものですし、戦ってさえくれないこともあるのです。
ですので、ある程度の強さハンドでも参加するようにして、バランスを取り相手にもハンドがバレないようにするという目的もありますね。
そして例えば10人テーブルで、前の8人が全員フォールド、あなたがSBで残りがBBしかいない場合、当然ですが多くのハンドで参加出来ます。
これは1対1になり、純粋に半分より強いハンドであれば、相手より有利になっていることが多いため参加が増えるということですね。
見ながらのプレイは原則OK
最初は簡単なハンドレンジ表だけを見ながらプレイするだけでも問題ないでしょう。
無料アプリのポーカーチェイスやエムホールデムで練習する場合も、ハンドレンジ表を片手に参加するのもありです。
またアミューズメントポーカーや現地カジノでも、自分が参加して戦っている最中以外であれば、スマホでハンドレンジを確認すること、メモすることなども原則OKです。
ハンドが配られてフォールドした後、他のプレイヤーが勝負している最中など、離席する人も多く、比較的自由な印象ですね。
初心者で結構勘違いされること、僕も最初は全く分からなかったのですが、Aを持っているから絶対参加ということにはならないのです。
マークが同じだと強いのですが、「A2o」など実はそこまで強い部類ではなく、これで参加する状況は限りになく少なくなってきます。
スタック量、人数、勝利目的で大きく変わる
先ほどからもお伝えしてきますが、このハンドレンジの難しいところが、スタック量や参加人数で大きく変化する部分です。
10人テーブルで、前に3人参加してきた場合など、基本的には3人とも強い可能性があるので、低いペア、「A7o」などの微妙なハンドではフォールドが定石です。
逆に1対1のヘッズアップでは、「A7o」はそこそこ強いハンドに分類されますので、積極的に参加していくことも可能でしょう。
実際はこんな単純な話でなく、相手のベットサイズ、ポットの額、自分のスタック量なども含めて決める必要があるので、非常に複雑なのです。
ある程度テキサスホールデムの勉強をしていると、様々な知識はありますが、正直どのハンドでどんなベットサイズで参加するかを決めることが非常に重要になってきます。
最初がミスっていると勝つことは出来ない、そもそも道中でたまたま勝てたところで、全く意味がないということですね。
また、リングゲームなのか、順位を決めるトーナメントなのか、勝利する目的によってもこのハンドレンジは変わります。
例えば10位入賞が勝利条件のトーナメントであれば、残り11人、自分がダントツのチップリーダーの場合、どんなハンドでもフォールドしていれば条件達成となるでしょう。
細かいソリューションは上手くなってから!
ハンドレンジについてお伝えしましたが初心者向けなので、大体の定石はあるけど、状況により変わる程度で覚えておくと良いです。
状況別の変化を常に考え、ソリューションと呼ばれる状況別ハンドレンジ表を大量に所持して分析している人もいるほどです。
「100BB持ちキャッシュゲーム、BTNの参加ハンド」「150BB持ちキャッシュゲーム、UTGから参加があった際のBBで受けるハンド」など、細かすぎますよね?
数百通りのパターンはありますが、トッププロでない限り、これらを全て頭に叩き込んでプレイしている人はごくわずかと言えるでしょう。
実際にある程度のプレイに慣れた後に、コツコツ状況別で実際に経験して覚えていけばいいので、初心者はザックリとしたハンドレンジのみ使うことをおすすめします。
最初の参加率を減らすだけでも、勝率は高くなるので勝ちやすくなるのではないでしょうか。