投機的なハンドとは?スーコネやポケットペアの使い方・戦略
ポーカーを勉強していると、投機的なハンドという言葉を目にすることはありませんか?
簡単に言うと強い役のドローを狙っていけるようなハンドで、スーテッドコネクターやポケットペアのことを意味します。
ストレート・フラッシュ・スリーカードが完成すると強いですし、ブラフもしやすいことから多くの参加ハンドレンジに加わっています。
今回はそんな投機的なハンドをどのようにして扱うべきか詳しく解説をしていきます。
ポーカーにおける投機的とは?
投機的とは、投資に使われる言葉で、短期的な利益を狙いに行く方法を投資ではなく投機と呼ぶことが多いようですね。
英語ではスペキュラティブ(speculative)、このような投資用語以外の日本語では「熟考する、空論の」などの意味を持っています。
日本では投機的なハンドと呼ばれることは多いですが、海外ではスペキュラティブハンド(Speculative-Hands)と記載されていることもあるので覚えておくと良いでしょう。
ポーカーにおける投機的なハンドとは、イメージ的にサクッと参加して取れる時に大きく取りに行く、それ以外はすんなり引けるような扱いやすいハンドのこと。
深追いせず刺されば強くブラフも可能な使いやすいハンドとして認識しておけばOKですね。
例えば「A7o,A8o」などのハイカードだけが強い状態よりも、「89s、79s」などのフラッシュ・ストレートを目指せるハンドの方が十分に参加する価値があるということです。
またハイカード、絵札だけで参加すると相手にハンドがバレバレになるので、このようなスーテッドコネクター、低いポケットペアを混ぜることにより、かなり全体的に戦いやすくなるのです。
テキサスホールデムで長く勝つ、上手くスキルを生かしてプレイするには投機的なハンドの役割は非常に重要と言えるでしょう。
投機的なハンドの一覧・使い方
では投機的なハンドに分類されているものをこちらにてザックリと色塗りしてみました。
ハイカードがQ以上になってくると普通に強いハンドになってくるので、多くはJ以下の数字で構成されたものが多いです。
色を分けたのはそれぞれで参加はして良い場面はあるものの、役割が大きく変わってくるので、全て同じプレイをするわけではありません。
参加してどのような動きをするべきか、何を目的にするのかを1つずつご紹介していきます。
ローポケットペア
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まずはポケットペア、どこまでがローポケットか人それぞれ判断は変わるでしょうが、大体6ポケあたりからそこまで自信を持った参加が難しくなってきます。
ただすでにワンペアが出来ている状態は、プリフロップの時点でAKに対してですら勝率は50%近くあるので、参加する価値はあります。
問題はフロップ以降ですが、これらのローポケはセットが刺さらないと全く使い物にならない、ただの低いワンペアになってしまいますね。
スリーカードのセットが完成して大きく取りに行き、それ以外のパターンは大人しくなんとかショーダウンしてハイカードに勝つことを目指す戦い方になるでしょう。
スーテッドコネクター
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続いてのスーテッドコネクター、マークが同じで数字が連続しているハンドはかなり強い部類に入ります。
このハンドはブラフにも向いているしオッズも合わせやすい、リバー最後まで見てかなり強い役が完成してチップを得る事のできるインプライドオッズも良いハンドなのです。
ポジションがあるときにはコールで参加、ポジションがないときにはライト3BETに使われることなどが多いですね。
ただフロップが開いてハイカード多めのレインボーボードが登場すると、ブラフして降ろす以外ほぼ負けていることになるので、ボードと相手のハンドを上手く読んで打たないと大きなミスに繋がる可能性もあります。
スーテッドワンギャッパー
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続いてのワンギャッパーは数字の間が一つ開いているスーテッドハンドです。
スーコネほどの強さではありませんが、見た目以上にこちらも戦いやすいハンドであり、特にストレート完成が目立ちにくいので十分戦えるハンドですね。
COやBTNからのオーブンレンジにはこのワンギャッパーも十分推奨されていますし、タイトプレイヤーが多い場合はここまで積極的にプレイして良いでしょう。
もちろんスーコネ同様にブラフに回すプレイ、もしくは諦める局面をしっかり見極めながら戦う必要があります。
スーテッド
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スーコネ、ワンギャッパーにも属さないスーテッドハンドも一応ですが戦いやすいハンドに分類されます。
オフスートのハンドで数字が離れている状態が一番弱く、マークが同じであるハンドはそれだけでめちゃくちゃ強い要素になるのです。
場合によっては参加する機会も増えるでしょうし、「T7s」や「85s」などの微妙そうなハンドでもBBは当然コールしますし、BTNからの参加レンジにも入っています。
ルースプレイヤー、VPIPが高いプレイヤーは好んでこのスーテッドハンドを使っている印象がありますね。
オフスートコネクター
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投機的なハンドの中では一番扱いにくいかもしれませんが、オフスートのコネクターも一応投機的なハンドに分類されるでしょう。
ただし数字のランクが低すぎると厳しい戦いになるので、BTNからのオープンレンジにも含まれる「87o」以上くらいのハンドで参加推奨です。
これらのハンドはハイカードにも負ける、フラッシュドローにもならないのでストレートドローしかない状態。
ギリギリのラインではありますが、他のハンドと混ぜることによりブラフとしての役割が多くなるイメージです。
マルチウェイで積極的に参加するべき?
このような投機的なハンドは、完成ハンドの強さがあるので、リターンが大きいということ。
ですので例えばBBまでに3人参加しており、あなたがスーコネなどを持っていると当然フォールドする選択肢はなく、コールでフロップを見に行くオッズが合っている状態です。
フロップでオープンエンド、ストレートドローなどのハンドになると相手からのベットにも1回は耐えれますし、完成ハンドだと大きくPOTを獲得することが出来るのでおすすめですね。
ただしマルチウェイでコール参加するときに注意点は後ろからスクイーズされないかということだけで、ルースなコールを増やすと3BETがガンガン飛んできます。
UTGのオープン対してアーリー、ミドルからコールドコールしてしまうと、後ろから大きな3BETが飛んできた時にほぼ上を取られて負けている状態になってしまいます。
スーテッドハンドだから何でも参加としていると、強いハイカードからの3BETやフロップCBに耐えられない局面が増えるので、ポジションやプレイヤーの状況は常に把握して参加しましょう。
ブラフ・フォールドしやすさが優秀
細かい投機的なハンドの使い方をお伝えしてきましたが、これらが優秀と言われる理由は、ブラフがしやすく諦めるときはすんなりフォールド出来るメリハリがあるからですね。
オープンエンドやストレートドローがついた状態で自分からベットをしてハイカードをフォールドさせることも出来ますし、もしコールされても強い完成ハンドになる可能性を秘めています。
また逆にフロップ3枚が開き全然絡まず、相手からベットされることですんなりフォールドを選択出来るのも強みの一つ。
例えばAハイやKハイなど変に高いランクのカードがヒットしてしまいワンペアが出来ると降りるに降りれない状況になってしまいます。
相手も同じワンペアでキッカー負け、ツーペアで負けてせっかく入れたチップを取られてしまう典型的なパターンが多いのはそのようなハンド。
ローリスクハイリターンで戦えることが多いので、特に初心者が多いテーブル、マルチウェイが多い環境などは積極的に参加して大きなPOTを狙ってみてはいかがでしょうか。
また多くのプレイヤーは同じことを考えるので、コールドコールが多い、VPIPが高いプレイヤーはそのようなドローを引きに来ている事が多いと予測してプレイできます。
ボード次第では相手が何も出来ないことも多く、自分がノーヒットでもそのようなドローを降ろしに行くベットも覚えると強くなるでしょう。