【エムホールデム】適正なVPIPと勝率の考え方・戦略
エムホールデムではプレイヤーのスタッツ(プレイデータ)でVPIPと勝率を見ることが出来ます。
これはプレイする上で非常に重要な数値であり、この2つを参考にして自分のアクションは大きく変わると言って良いでしょう。
こちらではVPIPがどのくらいで、勝率は何を意味する数字であるのか詳しく解説をしていきます。
ある程度ルールに慣れてきた際には、必ず同卓するプレイヤーのスタッツを確認して自分がどのように立ち回るのかを決めていきましょう。
VPIPは何の数値?
ポーカーにおけるVPIPとは「Voluntarily-Put-Chips-In-Pot」の略で、日本語だと「自発的にチップをポットに入れる」ことを意味します。
テキサスホールデムにおいてVPIPとは、ハンドが2枚配られたプリフロップにて、チップを出してゲームに加わる参加率を表した数字になります。
これには強制参加費のブラインドやアンティなどは含まれず、1BBのコール参加以上から加算される数値ですね。
レイズでの参加はもちろんカウントされますし、コール参加のリンプインもチップを出しているのでこれもカウントされます。
VPIPに含まれないのは、フォールドした場合、そしてBBの時にコールで回ってきてチェックする場合の2つですね。
BBでのチェックは自発的にはチップを入れていないので、VPIPに含まれないということです。
このVPIPの数字が高いほど参加率が高いので、弱いハンドでも関係なく、普通に入ってきている可能性が高くなります。
逆に低すぎる場合は、強いハンドのみで構成されていることが多く、勝率は高いですがハンドが読まれやすくなってしまうデメリットもあります。
適正と言われているVPIP
そんなVPIPですが、一般的なGTOを基準とした参加率は20%~25%の間だと言われています。
何人座っているテーブルなのか、スタックにより大きく変わりますが、シビアな環境ではこのくらいが適正ということですね。
よくあるポジションごとのハンドレンジ表を正確に守り、徹底してやることにより参加率が50%を越えることはそうそうないことなのです。
ただポーカーは楽しんでいる人も初心者も多く、エムホールデムなどのアプリゲームは、僕を含めて経験の浅いプレイヤーが特に大半ですね。
エムホールデムのランクマッチでは、普通のリングゲーム・キャッシュゲームのルールが採用されており、レーキが取られることから海外のキャッシュゲームに近いかもしれません。
ですので本来なら低めのVPIPが正解なのですが、全体的に初心者が多いため結果的にルースなプレイヤーが増えている印象があります。
例えば極端な例を出すと、相手が100%参加するプレイヤーであれば、あなたは上位40%で参加してもかなり上を取っている状況になりますよね。
さらにフロップ以降でのスキルに自信がある場合はもっと参加率を上げていいかもしれません。
もちろんタイトなままでも正解なので、エムホールデムでのVPIPは20%~40%間くらいを目指すことが良いのかなと感じます。
因みに僕は丁度30%くらい、個人的にはバランスの良いVPIPだと思っているので、エムホールデムでは30%~33%くらいを維持していきたい気持ちがあります。
ポイントを盛ることを考えるとスーテッド系ハンドでもポジション関係なくガンガン参加して、強い役が出来た場合のみ打つみたいなプレイヤーは多い印象ですね。
確かにそれも有効な作戦ではありますが、他の環境では戦えなくなるため、最初はしっかりと適正のハンドレンジを守るような戦い方がおすすめです。
※因みにエムホールデムのVPIPなどのスタッツはランクマッチで上下することでトーナメント含まれていません。
今後仕様として変わるかもしれませんが、トーナメントでは立ち回りを変えているかもしれませんので、注意しましょう。
エムホールデムの勝率とは?
エムホールデムおける勝率とは、「配られた全てのハンドに対してどのくらいの割合で勝っているか」を示す値です。
もちろん参加しないと絶対に勝てないので、VPIPよりも勝率は低い数値になりますね。
基本的にこの勝率は、参加したハンドに対してどのくらい勝率があるかというVPIPとの比率で見ていくことが一番です。
例えばいくつかのパターンを挙げていきます。
- VPIP50%勝率17%(比率3)
- VPIP50%勝率20%(比率2.5)
- VPIP50%勝率25%(比率2)
エムホールデムのユーザー層でもそれなりに多いVPIP50%のプレイヤーでも、その参加のうちどのくらい勝っているかでアグレッシブ・ブラフが多いなどの傾向がわかります。
例えば比率3、勝率が低めのプレイヤーはブラフが少なく、しっかりとヒットしているときしか戦わないため、ベットが来るとバリューであることが多いですね。
逆に比率2、参加した半分も勝っているプレイヤーはプリフロップでの大きなスチールが大きい、もしくはフロップ以降でガンガン打ってくるタイプということです。
基本的にこの比率は2~3の間で変動するので、まずは見極めて戦うことがおすすめ、この比率から大きく外れると逆に戦いやすくなるでしょう。
比率が「2」のプレイヤー特徴
・VPIP60%勝率30%
・VPIP40%勝率20%
・VPIP30%勝率15%
まずは勝率が高めのプレイヤーの特徴は、プリフロップでのスチールやフロップ以降のブラフがかなり多い傾向にあります。
例えば1番上のプレイヤーからオールインが入ったとしても、実はあまり強くないハンドで入れている可能性も多いのです。
また負けていそうで悩んだらとりあえず大きくベットするプレイヤーも多く、基本的には相手にする場合は、自分から打たず相手に打たせる戦略が有効になることが多いでしょう。
もし自分から大きくベットしたとしても、レイズが返ってくるようなアグレッシブなプレイヤーも多いので、ヒットしてもチェックを増やして打ち取る形ですね。
ただしVPIPが低く、例えば30%以下で勝率比率が2に近いプレイヤーは、参加が少ないにも勝ちが多いので本当に強いプレイヤーが多いです。
エムホールデムの環境的にも自分がヒットしたバリュー多めにしないと、変についてくる、オールインを被せるプレイヤーもいるので、大人しくすることが正義です。
そんな中でもしっかりブラフを打てているということは、相手をしっかり選んで降ろすときもあるということですね。
もちろんレジェンドでも様々なタイプのプレイヤーがいますので、ぜひ上位勢とマッチした際には、スタッツをメモして分析してみてください。
比率が「2.5」のプレイヤー特徴
・VPIP60%勝率24%
・VPIP40%勝率16%
・VPIP30%勝率12%
2~3の間くらいにいるプレイヤーは、バリューとブラフの割合がいい感じにバランスが取れていて、あまり読めない傾向があります。
ですがこのようなプレイヤーを観察する際には、プリフロップでどれだけアグレッシブかに注目しましょう。
3BET(リレイズ)が多い、4倍以上のオープンレイズが多いなどだと、他のプレイヤーが多くフォールドするため勝率はそこで上がってきます。
そしてフロップ以降は大人しくブラフが少ないパターンもあり、バランスが良いプレイヤーと信じ込まないようにアクションを見ていきましょう。
基本的には普通に遊んでいると2.5前後に落ち着くプレイヤーが多くなる印象です。
慣れてくるとそのまま参加率を下げることで、しっかりと戦えるようになると思います。
比率が「3」のプレイヤー特徴
・VPIP60%勝率20%
・VPIP40%勝率13%
・VPIP30%勝率10%
最後に比率が3を越えるようなプレイヤーは、ほとんど自分のハンドがヒットしている時にしかベット・コールしていないタイプです。
相手にするには一番勝ちやすい部類で、逆に初心者の場合はそうなっていないか注意が必要。
勝率が低いということは、参加しているにも関わらず負けが多いので頻繁にフォールドしているということになります。
典型的なプレイだとすぐバレるので、あなたがベットしてもヒットしていることが見抜かれ、更に強いハンドでしか戦ってくれません。
相手も初心者でブラフ多めなプレイヤーだけなら全然それでも戦えますが、少し知識がある人と同卓した際には結構厳しいです。
ランクマッチなどであまり結果が出ず、悩んでいる場合には自分がここに当てはまっていないか注意してプレイしてみましょう。
プレイよりもまずは人読み
上手い人はハンド、ボードでどのようにしてベットしていくのかなどを研究しますが、このような相手の傾向を見るのはそれ以前の話。
ポーカーを少しでも上達したいと思うのであれば、まずは自分がどのようなプレイヤーと同卓して戦っているのかしっかりと見ていきましょう。
テキサスホールデムは様々なプレイヤーと同卓するので、運に左右されることもありますが、最低でもスタッツを確認して戦うことを意識すべき。
ある程度慣れたプレイヤーだと、同卓した際、自分が参加して対峙したプレイヤーのスタッツは必ず見てアクションを決めます。
今回ここまで読んでもらえたらある程度知識は入ったと思いますので、ぜひ実践して様々なプレイヤーの戦い方とスタッツを比較しながら遊んでみてください。
間違いなく上達すると思いますし、相手のハンドが多少なり見えやすくなるのでおすすめです。