ポーカーのウィンレート・時給・BB換算で勝ち額を計算する方法
テキサスホールデムでトーナメントではなく、リングゲーム・キャッシュゲームをやっていると自分の勝ち負けを考えるのは必須。
プレイした時間やハンド数が分かるのであれば、それで自分がどのくらい勝てているのか把握しないと改善すら出来ません。
面倒くさいかもしれませんが、どんな環境でプレイしていても、強くなりたい、上手くなりたいと考えるのであれば座学よりもまず覚えるべきことかもしれません。
今回はそんな自分がどのくらい勝っているかを計算するウィンレートの考え方を詳しく解説していきます。
テキサスホールデムで強い指標は?
世界中で人気のテキサスホールデムでは、プロとして生計を立てている人も海外に多いです。
そんなプロ、もしくは副業として負けないように稼いでいる強い人たちは、主にキャッシュゲームで勝ち続けることがメインです。
トーナメントは一発当てるとデカいですが、分散が非常に激しいゲームですので、高い参加費のWSOPメインイベントなどに参加してしまうと、トータルでプラスになることはプロでも難しいでしょう。
もちろんトナメはキャッシュとは違った勝ち方もありますし、インマネ率を高めてトーナメントプロとして戦っている人もいます。
実際のカジノではかなり参加費を持っていないといけませんし、トナメは成績が安定するのは強い人でも難しい印象ですね。
ですので、自分がポーカーを強くなっていることを実感できるのは、やはりキャッシュゲームで安定して勝ち続けられることではないでしょうか。
GTO戦略、エクスプロイト戦略など環境により打ち方は当然変わってきますが、しっかりとハンド数をこなして勝ち続けている人が結局強いことは間違いありません。
日本の環境的にまだまだ整っているとは言い難い状況、ただ自分がプレイした履歴や勝ち額・負け額はノーレート環境でも計算しておくことをおすすめします。
ウィンレートに必要な4つの考え方
さて、一般的にWIN-RATE(ウィンレート)とは、オンラインポーカーでは当たり前のように指標とされている、100ハンドあたりのBB換算での勝ち負けのことです。
+5BB/100ハンドよりも、+10BB/100ハンドの方が効率がよく当然安定しているならば、後者の方が強いと言えるでしょう。
オンライン環境、無料アプリなどを含めて、しっかりとハンド数をカウントしてくれるから計測することが簡単で、ライブポーカーの場合把握するのが難しいですよね。
ですので、本場のキャッシュゲームでは時給換算でハンド数ではなく時間に対してどれだけ勝ったかが重要になってきます。
- ハンド数
- 稼働時間
- チップ増減換算
- 最終金額換算
ポーカーで勝っていきたいのであれば、これらの情報をなるべく分かる範囲でメモしていくことをおすすめします。
ポーカーは分散の激しいゲームで、例えば100BB持ちでも序盤にオールイン勝負3回勝つなどすれば、正直誰でも短時間であれば結果が出せます。
あくまでプレイ時間、ハンド数をこなした上でどのくらい勝てるのかを考えることが必須。
海外の場合はハイレートテーブルになるほどプレイヤーレベルが高くなるので、実力がないと勝ち続けることは難しいです。
ハンド数の考え方・計算方法
オンライン環境のハンド数は、基本的に2枚のハンドが配られた回数で計算されます。
6MAXの場合は1周で6ハンド、テーブル全体のVPIPにもよりますが、サクサク進むほどハンド数がこなせます。
ハンド数はオンライン環境の方が回数こなせることは当たり前で、キャッシュ・リングゲームではトランプ・チップの回収、ディーラーが配る時間もあるのでハンド数は少なくなる傾向です。
大体の目安として出しておきますが、一度自分がプレイする環境でどのくらいのハンド数が1時間にこなせるのか調べることをおすすめします。
オンラインNLHE:150~200ハンド
オンラインZOOM:200~250ハンド
ライブポーカー:30~50ハンド
ポーカーチェイスリング:50~100ハンド
エムホールデム:50~70ハンド
ポーカーソウル(ZOOM):150~200ハンド
僕はオンラインポーカーやらないですし、無料アプリ環境、アミューズのリングで練習をしていますが、イメージとしてはこんな感じです。
今では規制や状況的にオンラインポーカーを勧めることは出来ませんが、圧倒的にハンド数がこなせますし、多面打ちも可能なので4面打ちなどでハンド数を4倍にすることも可能。
やはり強くなることを考えるのであれば、環境的にオンラインでのウィンレートを出すことがやはり最短なのが悔しいですね。
個人的にもハンド数をこなすことが正義だと思っているので、どんどんアプリ環境などでも整っていくことを期待しておきましょう。
稼働時間はどうしても必要
海外のライブ専業やプロを見ていると、生業とするのであれば、月単位で稼働時間を実労働時間と考え200時間前後が普通になるでしょうね。
本格的にやっている人となれば、1日10時間単位で300時間も越えてずっとプレイする人も全然いると思います。
もちろん多くの人は学校やお仕事で時間が限られていると思いますが、自分の使える範囲内でやっていくことをおすすめします。
僕も普通の社会人や家庭持ちの人に比べると、比較的ポーカーやる時間は多いですが、それでも1日3時間~5時間くらいが限界で集中力も持たなくなるのでまだまだですね。
ただ専業並みにプレイしろとはいいませんが、しっかりとハンド数を重ねて強くなるにはどうしても時間が必要になります。
1日1時間しか使えないけどポーカーのトッププロを目指したいなどは到底無理な話ですからね。
どんな環境においてもポーカーで強くなるためには座学・実践の時間を可能な限りとることが最低限必要ということ。
効率が悪くても上達がおそくても、やり続けられるだけの根性、メンタルがある人ほど強くなりやすいのではないでしょうか。
チップ増減、BB数の考え方
海外のキャッシュだと現金がチップに、アミューズやアプリだと点数がチップに変わります。
単位やレートはそれぞれ変わりますので、共通の認識として1BBあたりいくらで、自分が何BB増減させたかが一番分かりやすい把握方法です。
⇒スタック(チップ量)とポット額は非常に重要!初心者にも簡単な計算方法は?
初心者向けにスタックの計算をこちらで書いていますが、慣れてくると点数とBB換算が瞬時に出来るようになると良いですね。
オンライン、アプリ環境だとBB表記がされているので楽ですが、実際のライブではBB数を把握してベット額を決めていく必要があります。
キャッシュゲームやリングゲームでは100BBや200BB持ち、少なくとも50BBは最低でも持った状態でのプレイになります。
50点/100点のブラインドだと10,000点(100BB)持ち、$1/$2のブラインドは$200(100BB)持ちの開始が多いですね。
トナメはブラインドの上昇もあり、同じ点数でもBB換算でいつの間にか10BBを切っていることがあるので、それ次第でプレイは変わってきます。
注意点としては手数料として取られるレーキ、ディーラーに渡すチップなど、すべて含めて最終的な増減をみること。
当然レーキがなければ勝っていた場合でも、その環境では増やせていないことになるので手数料込みで勝てるかどうかが大事です。
ハンド数とあわせてBB増減数を環境ごとにメモしておく、記録されているならそれを見返すことで自分がどの環境でどのくらい勝てているか把握出来るでしょう。
お金・時給換算の計算方法
最後にお金の話、稼ぐこととなると当然収支を曖昧にすることは絶対に上達に繋がりません。
そして大事なことは、経費などにかかるお金もすべて差し引いた上でプラスになって初めて勝ち組だということですね。
僕は今まだ全然未熟なポーカープレイヤーですが、最終的には経費含め海外カジノでプラスになることを目標にしています。
同じように考えている場合、ポーカーの実力だけではなく、どうやって収支をプラスにするのかポーカー以外のスキルも絶対に必要になります。
これが正直難しくて、旅費・宿泊費をいかに安く抑えるのか、カジノの特典で何が貰えるのか、やれることはすべてやることになるでしょう。
そして期待値の発生しないサイドギャンブルなどは当然ご法度です。
海外だと楽しさや仲間との高価な食事なども付き合いとしてあるでしょうし、それらを含めた上で勝たないと意味がないのです。
もちろん楽しむためにちょっとマイナスやトントンで良いと思う人であれば全然楽しんだほうが良いですが、お金を増やしたい・稼ぎたいと思うなら甘いことは一切言ってられません。
ですので、お金の話で時給換算を出すなら、経費含めて時給2000円以上は最低出したいなどの目標を決めておけば良いでしょう。
個人的には一般的なお給料から考えると、経費込み時給2000円なら上出来、3000円を越えるならかなり安定して勝てている感じはするので、そこら辺を目指したいですね。
一般的なウィンレートの目安は?
これらを踏まえた上で、オンラインのハイレートプロやカジノプロはどのようなウィンレートを出しているのか調べてみました。
また自分が今プレイしている環境で調べられるだけ大体のウィンレートを考えてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
まず無料アプリなどのノーレート環境、僕も実践してハンド数をこなしている上位勢などの感覚を見た感じ、50BB/100ハンドは上手い人が現実的に出せる数値の上限だと思います。
実はこれポーカーを本格的にやっている人からするとあり得ないような勝ちすぎ・上ブレし過ぎな数値だと言えます。
これは無料アプリのエムホールデムでのリング、500BB持ちのDEEPスタックが可能で、初心者も非常に多い環境でランキングトップ層が実現していた数値です。
ちなみに僕も月間で1300ハンドくらい、かなりハンド数は少ないですがそれで60BB/100ハンドも行けたので、30BB/100ハンドくらいは行けそうな感覚はありますね。
このような環境が当たり前と思っていると痛い目を見ますし、レベルが上がるほど拮抗してウィンレートが出しにくくなることは当然です。
もし海外カジノで50BB/100ハンド出せると仮定するなら、最低レートの$1/$2でも3時間くらいで$100、日本円で時給5000円を越えてしまうことになり、一流のプロでも難しいでしょう。
ではもうちょっとレベルが上がったオンラインのマイクロレートや海外カジノの低レート環境では、10BB/100ハンドくらい出せると強いと言えるみたいですね。
更にどんどんレートが上がっていくにつれてウィンレートは出しにくくなり、5BB/100ハンドでも出せれば立派な強いポーカープレイヤーかなと思います。
海外キャッシュでそれなりの専業が集まるとされている$10/$20で5BB/100ハンドが安定して出せるのであれば、3時間で$100、これで時給が5000円くらいになるので、強い人からすると妥当なくらいでしょうか。
こちらは調べた数値を元に掲載しているので、自分がプレイしている環境で本当に勝っている人のウィンレートを参考に聞きそれを目指すのが一番手っ取り早いでしょう。
やはり座学、実践を繰り返すしかない
ウィンレート、時給などテキサスホールデムの勝っている指標のお話をしましたが、いかがでしたでしょうか?
やはり自分で調べていても思うことは、しっかりとハンド数をこなして、なおかつウィンレートを出すことが唯一強くなる道だと思います。
ノーレート環境でもしっかりと整うことで今後練習にはなるでしょうし、異次元を目指す以外では初心者から学ぶ環境は出来つつあるのかなという印象ですね。
小さなウィンレートは細かいプレイ、EVをプラスにするアクションをコツコツやれるかが大事になってくるので難しいです。
レートが上がるほど勝てない、勝てるビジョンが見えないのは当然そこまで細かいところまで考えられるほどの知識・経験がないからでしょう。
僕にもまだまだ見えてない景色がいっぱいあるので、結局は年数をかけてでもコツコツ続けていくことが大事ですね。
ただ今回お伝えしたウィンレートや時給の考え方自体は間違っていないので、しっかりとどんな環境でもウィンレートを意識してみてください。
負けているならプレイを続けるだけでなく、どこがいけないのかしっかり復習や誰かに聞いて強くなっていきましょう。