知っておくと強い!フラッシュドロー・ストレートドローなどの戦略・確率は?

ドロー

テキサスホールデムでは場に出された5枚のカードがハンドの強さに直結します。

ボードに3枚出たフロップの段階では、役のないハイカードだとしても、残り2枚で大きな役が完成することもあるでしょう。

ただそんな「揃うかも?」を追いかけて大怪我する場面を何度も見てきています。

今回はドロー系のハンドが来た場合の対応方法、戦い方、そしてドローを実際に引く確率も合わせてご紹介していきます。

ドロー系ハンドの強さ

強い役
フラッシュドロー、ストレートドローとよく言われていますが、これらはフロップの時点で後1枚もしくは2枚で強い役が完成する状態のこと。

ただし現時点では役がないパターンが多く、将来的に勝つ見込みがあるので、チップを多く奪える可能性も高い状態ですね。

ドロー滑りとも呼ばれますが、惜しくも完成出来なかった場合は諦めるしかなく、もしブラフで打ったとしても、明らかに滑ったことがバレると、ワンペアなどにキャッチされるでしょう。

初心者にとって扱いが難しいかもしれないドローハンドですが、ブラフも打ちやすいですし、完成したときにとれるチップ量も多いので、大きく勝つ局面で活躍することは間違いないです。

このドロー系のハンドですが、それぞれ状況別に名前が付けられています。

解説でも多く出てきますので、それぞれの意味、そして確率なども合わせて知っておきましょう。

フラッシュドローの確率

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

フラッシュドローは、フロップの時点で、あと1枚同じマークでフラッシュが完成する状態です。

13個数字のうち、4種類はすでに自分のハンド、ボードに出ているので、残り9枚が必要なカード(アウツ)となり、2回のチャンスで引けるとフラッシュ完成です。

このフラッシュが完成する確率は1回だと18%、そして2回だと36%になります。

ターンでハートを引けないと、一気に18%まで確率が下がってしまうので、過信は禁物です。

オープンエンドストレートドローの確率

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

オープンエンドとは両面待ちのことで、こちらでストレートが完成するにはAもしくはTのどちらが出てもOKです。

アウツは8枚となり、1回だと16%、2回だと32%の完成する確率があります。

フラッシュドローより少し完成する確率は下がりますが、それでもフロップ時点でのオープンエンドは強い部類ですね。

こちらもターンまで発展してストレートが完成しない場合、リバーでは16%でしか引けないため大きな勝負は控えるべきです。

ガットショットストレートドローの確率

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

ガットショットとはあと1枚が出るとストレートの状態、片方だけ待っている状態や間の一枚を待っている状態のことです。

アウツは4枚と非常に少なくなるので、そこまで強い状態ではなく、1回だと8%、2回でも16%ほどの確率でしかストレートは成立しません。

ツーオーバーがワンペアになる確率

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

ドローとは少し違いますが、せっかくの強いハンドでよくあることが、ローボードで全くペアが出来ていない状態です。

ツーオーバーと呼ばれ、ハイカード同士には勝っていることが多くなりますが、出来ればワンペアを作りたいところですね。

アウツは残りのAかKを引く6枚なので、1回だと12%、2回だと24%のチャンスがあります。

4回に1回くらいでしかワンペアにならないので、相手を途中でフォールドさせることが出来ない限り、滑った状態ではそこまで攻める必要はないかもしれません。

バックドア、ランナーランナー

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

バックドアやランナーランナーとは、ターン・リバーの4枚目、5枚目で連続して強いハンドが完成することです。

例えばこのような状態だと、♣が2枚落ちるとフラッシュに、そしてQTと順番に落ちることでストレートが完成するようなハンドですね。

ツーオーバーの状態で、少しの確率ですが、バックドアストレートドロー、フラッシュドローが付いているので、何もないよりは強いです。

バックドアとランナーランナーは同じ意味で人によって言い回しが違うだけです。

バックドアフラッシュドローの確率は約4%、バックドアストレートドローの確率は約3~4.5%なので、そこまで大きな要素にはなりません。

ですが一応これくらいの確率で完成することが出来ると知っておいて損はないでしょう。

ドロー系ハンドの戦略・戦い方

テキサスホールデム
代表的なドロー系ハンドの確率をお伝えしてきましたが、フロップ時点でどう戦えば良いか知りたい人も多いでしょう。

このようにドローはあるけど、現時点では弱いハンドの状態では、基本的にセミブラフをすることが有効な場面ですね。

何もせずチェックで回すよりも、しっかりベットして、相手がフォールドしてくれると良いですし、コールされたとしても、強いハンドが完成すると大きくチップを稼ぐことが出来ます。

ですので自分がアグレッサー側であればフロップではCBを打ち、コーラー側であればCBに対してレイズを選択しても良いでしょう。

いずれにせよ特にあと1枚のフラッシュドロー、オープンエンドストレートドローなど、確率が比較的高い状態で何もしないのは勿体ないかなと思います。

もちろん完成せずに滑ったときの損失も大きくなりますが、完成3割、そして相手のフォールドも半分くらいあれば、8割は勝てる勝負ということになるでしょう。

2%、4%の法則がわかりやすい!

パーセント

ドロー系の確率
  • フラッシュドロー:18%/36%
  • オープンエンド:16%/32%
  • ガットショット:8%/16%
  • ツーオーバーワンペア:12%/24%

紹介したドローの確率を纏めましたが、厳密にはもうちょっと確率がズレることはあります。

今回ご紹介した簡単な計算として、アウツの枚数×2%、×4%の法則が使われています。

実際にそこまでズレはありませんし、アウツの枚数さえわかれば、フラッシュとストレートが複合したパターンなども全て計算することが出来るでしょう。

時間制限があると難しいですが、トランプの枚数自体は52枚なので、自分にとって都合の良いカードが何枚あるか把握することも可能です。

結局はアウツがあるほど強いハンドが完成する確率が高まるので、現時点で弱くても攻めるべき状況となるでしょう。

初心者の場合、何となくでも良いですが、遠くにみえるフラッシュやストレートなどを見逃さないように、せっかくのドローハンドをフォールドし過ぎないようにプレイしていきましょう。