強いハンドをわざと隠すスロープレイはマナー違反?使い方・考え方

スロー

強いことを隠してあえてチップを出さずにあえて相手を泳がせること。

スロープレイと呼ばれますが、本当に効果的な戦略なのでしょうか?

テキサスホールデムでは5枚目、最後の1枚が開くまで、どちらが勝っているか分からないゲーム。

どんな場面でスロープレイが有効なのか、特に初心者が真似するべきなのかに重点をおいて解説していきます。

スロープレイとは?


スロープレイとは、自分がかなり強いハンドで弱いふりをして相手からチップを取ろうとする行為のことです。

これはプリフロップ時点でプレミアハンドをリンプインやレイズ額を下げて入ること、3BETをしないことなどがまず含まれます。

そしてフロップ以降も、ボードに3枚出た時点でフラッシュやストレートが完成しているのに、あえてベットせず様子を見るプレイの方法ですね。

罠にはめることやブラフをすることはポーカーの醍醐味、相手のベットを誘うことも当然ですが、戦略の1つとして使う場合は当然あるでしょう。

ですが、このスロープレイは初心者がやるべきではないことだと言われます。

強いなら普通に攻めることがセオリー、一般的なことなので、わざわざセオリーから外れた工夫を早い段階でやる必要はないでしょう。

オープレイズ、3BETのスロープレイ


まずは最初のスロープレイですが、ハンドが2枚配られた際に、ものすごい強いハンドをどうするかという問題です。

UTGで最強のハンド「AA」が配られた際に、どんな状況でも普通はオープンレイズを選択、スタックやテーブル次第ですが3BB~4BBくらいのサイズが一般的ですね。

ここでトーナメント終盤などでも使われる、2BBオープンレイズや1BBのリンプインを選択するのはどうでしょうか?

サイズを小さくするほど、他のプレイヤーも参加しやすくなりますし、多くのチップを稼ぐチャンスになるかもしれません。

確かに参加率は増えるかもしれませんが、変なハンドで参加され、低い数字のセットやストレートなど作られた際に損することになります。

基本は相手が強いハンドレンジで参加することが前提で、「AA」などは相手のペアの上を行き、「Ax」「Kx」と戦いやすいから強いのです。

また所詮ワンペアというところが問題で、最強のハンドなのはあくまでプリフロップの段階で、ウェットボード、モノトーンボードなど出てしまうと一気に弱くなってしまうのです。

ですので、変にスロープレイせず、しっかりとレイズ額を高めにして、ついてくる人を減らすようにしましょう。

また3BETする際も同じ考えで、あえてコール止めにするのは、自分のスタックが少ない場合などに使われる戦略です。

基本は「AA」などどのポジションにいても必ず3BET、フォールドしてくれた方がスチールできプラスだと言うことも覚えておきましょう。

フロップ以降のスロープレイ

あなたのハンド 相手のハンド
ボードのカード

続いてフロップ以降の状況で、あなたがUTGからオープンレイズをして、BBがコールした状況で考えてみましょう。

BB側からアクションが始まりチェックで回ったあなたのアクション、CBを打たずにチェックで回す戦略は果たしてどうでしょうか?

フロップ時点では現状で一番強い役(ナッツ)が揃っているので、ベットして相手がフォールドしてしまうのがもったいないと思うかもしれません。

ですが、ここで相手がTヒットくらいでは結局小さくしかベットしてくれないでしょうし、相手が「TT」や「55」など、もしくはフラッシュドローなどでしか抵抗してこないでしょう。

この場合は、自分から打って相手をフォールドさせること、変なドロー系ハンドを先に降ろしてしまうことを優先して考えた方が良いですね。

もしCBを打ってレイズされてもコールできますし、CBに対してコールされた場合は、ターンが開いた状態でダブルバレルを打てばOKです。

自分がベットせずに相手が変に付いてきてしまい、結果としてフラッシュやストレートに逆転されることが一番避けるべきこと。

基本的には強すぎるハンドが入った場合でも、普段通りのプレイ、CBは打つ、受け手側であればドンクベットせずチェックするなど定石に当てはめてプレイしましょう。

スロープレイを多用する人の対策

騙す
無料アプリなどで遊んでいると、ブラフが多い人ほど、スロープレイをすることも多いです。

もちろんルールの範囲内なので、されたときには少しイラッとしてしまうこともあるでしょうが、それも見抜けない自分の悪さもあるでしょう。

特にプリフロップにて、レイズではなくコールで入り、「AA」や「KK」が出てくることが一番多く目にする光景ですね。

対策としては、もちろんプレイヤーの情報をしっかり見極めること、そしてリンプインからプレミアハンドが出てくる可能性があることを事前に知っておくことが大事です。

洗礼のように誰しもが味わうことですが、上手な人でもこのスロープレイでリンプインを混ぜる人がいるほど、テーブルによっては有効です。

そのような場面を見たプレイヤーと戦うときには、結局自分が強いハンドのときにベット、ブラフは控えめにするだけで問題ないでしょう。

スロープレイのデメリットは、何事もなければチェックのままリバーまで回り、相手は結局大きなポットを獲得出来ないこと。

自分にドロー系のハンドがあっても、こちらもチェックで回し、フラッシュやストレートなどで、逆に大きく取ることもありではないでしょうか。

相手を不快にさせるプレイはNG

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スロープレイについてお伝えしてきましたが、10年以上昔のポーカールームでは、チェックレイズがハウスルールとして禁止だったこともあったようですね。

ゲームのプレイ的な問題はなくとも、モラル的な問題でダメな時代もあったのですが、今の時代では誰もが何も気にせず打っています。

麻雀を知っている人なら分かりますが、昔はタブーとされていた「スジひっかけ」がこれにあたるのかなと思います。

雀荘のメンバーなどは客へ不快感を与えないためにも、ハウスルールとしてリーチ宣言牌のスジで待つことは禁止されていることが多いです。

テキサスホールデムなどのポーカーは対人戦のゲーム、スロープレイはルール上OKでも、相手を煽るような行為は決してしてはいけません。

挑発すること、強いハンドをわざとゆっくり見せる行為(スローロール)など、間違ってもしないようにしましょう。