ポーカーにおけるバンクロール管理・経費・収支の考え方
本場のカジノやオンラインポーカーでは実際にお金を賭けてプレイするゲームです。
趣味や遊びでやる場合には、持っていったお金が増えると良いなという感覚でプレイする人は多いのではないでしょうか。
ですがポーカーは実力が徐々に出てくるゲームで、短期的には初心者でも勝てるでしょうが、長くやっていくと強い人はどんどん収支がプラスになっていくのです。
レートは自由に選べるのですが、問題は持っている軍資金に見合わないテーブルで戦うと上手い人でも破産する可能性があることが怖いところ。
しっかりと余裕を持って戦うことがバンクロール管理と呼ばれ、いくら強くてもここがしっかりしていないとやっていけません。
今回こちらではバンクロール管理や経費や収支のお話をしていきます。
バンクロールとは?
バンクロールとは、手持ちの軍資金、パンクしないために用意するべき金額のことです。
本格的にポーカーで勝つことを考えると、テーブルで動かす金額よりも、多くの金額を持っているとプレーが安定する傾向にあります。
逆に十分な資金がないままハイレートに座ってしまうと、すぐにパンクしてしまう、正常なプレーが出来ずに終わる可能性も高くなりますよね。
自分の生活に支障の出ない、ポーカー専用の軍資金として常に用意しているポーカープレイヤーも非常に多いので覚えておきましょう。
一般的に、テーブルに座るための最低参加費の20倍くらいは用意するべきと言われています。
海外のキャッシュゲームの$1/$2で最低バイインが$200であれば、ポーカー資金として$4,000を用意していれば、長期的に安心してプレー出来るということです。
ドルだと分かりにくいかもしれませんので、一応日本円でどんな感じになるのかテーブルごとに必要な資金、バンクロールを掲載しておきます。
・座るだけで最低1万円(50BB)が必要
・20万円持っていると安心して遊べる
・本場カジノの最低レート帯
・座るだけで最低2.5万円(50BB)が必要
・50万円持っていると安心して遊べる
・本場カジノで1個上のレート帯
・座るだけで最低5万円(50BB)が必要
・100万円持っていると安心して遊べる
・強さが必要なレート帯
なぜ余裕を持った資金が必要なのか?
では何故このようなバンクロールを考える必要があるのかというと、ポーカーは分散の激しいゲームであるからです。
かなり上手なプロでも、1日やって毎日プラスで終わることはあり得ませんし、運がないだけで大負けする日も絶対にあるのですね。
ですのでそのような下ブレ、バットビートと呼ばれる運負けを連発したとしても、耐えられるための余剰資金ということ。
成績をしっかりつけている人だと分かりますが、ハンド数をこなすほど分散はありますが右肩上がりになるので、ブレずに戦えるメンタルも重要なゲームなのです。
また実力が見えづらいことも問題で、最初のほうに連続して負け過ぎると、勉強して学んでいるのにどうしてここまで負けるのか?と自暴自棄になってしまう可能性もあるのですね。
ですので本来ならプレイマネー、ノーレートで遊べる環境で、余裕を持ってから勝てる確信を得て、次のステップとして一番下から徐々にレートを上げていくことが大事です。
マネープレッシャーとも呼ばれますが、5万円しか持っていないプレイヤーが、最低参加であるバイインが5万円のテーブルに座り、正常なプレイが出来るとは到底思えません。
自分が正しいプレイをしているのであれば、負けが続いていたとしても絶対にレートを上げて取り返そうなどしてはいけないことです。
トナメも実はバンクロールが必要
テキサスホールデムでもメインの遊び方であるトーナメント、小さなトーナメントであればいつでも開催されているでしょうし、基本的には最初に参加費を払い、入賞(インマネ)することで賞金を得るシステムですね。
そんなトーナメントでも、キャッシュゲームより分散はかなり激しくなりますが、一定のインマネ率をキープして、勝っているプロも存在します。
ただし安定してインマネすることはかなり難しいため、バンクロールとしては参加費の100倍は持っていないと厳しいと言われているのですね。
例えば100万円の余裕がある場合、1万円参加費のトーナメントだと割に合うみたいなイメージ。
世界最大のWSOPだと2022年では参加費が約130万、長期的な利益を考えようするならば、本来1億以上持っていないと参加することはマイナスになってしまいます。
ですがこの規模のトーナメントを生涯100回も経験することすら難しいですし、あまり考えずにお祭りとして参加するプレイヤーがほとんどで、何よりも良い経験を得ることが出来るでしょう。
あくまで日々の小さなトナメでコツコツと収支をプラスにしたい場合のみ、バンクロールの考え方が必要ということ。
せっかくキャッシュゲームでプラスを出せていても、高い参加費のトーナメントばかりに参加していると全く意味がないことになってしまいます。
意外と経費がバカにならない
このバンクロール管理は、あくまでテーブルに座るための資金として常に用意しておくべきもの。
ですので本場カジノでプレイするには、ポーカー用の資金だけでなく宿泊費・食費・その他経費も全て必要になってくることが問題ですね。
例えばラスベガスに1週間滞在してポーカーを遊ぶ場合、往復の飛行機・ホテル・食費だけでも20万円くらいは最低でも必要になります。
最低レートでのバンクロールは20万円とお伝えしましたので、40万円持っていないと、ポーカールームで遊ぶことすら満足に出来ないでしょう。
もちろん趣味、遊びとして無くなる前提でならあまり気にしなくても良いですが、しっかり攻略して勝つこと前提のお話ですね。
ザックリとですが例えば1ヶ月滞在して、$5/$10のテーブルでしっかり時給を出して収支プラスを目指すのであれば、全部込みで200万円くらいの資金が用意できれば安心なのかもしれません。
当然収支プラス、ポーカーで勝ち越すことを目的としてやるなら、サイドギャンブルに手を出すことはご法度なので注意しましょう。
いくらポーカーで勝っても、ただカジノで散財して帰ってくるハメになるので、トータルでプラスを目指すには自制心も必要ということですね。
身の丈に合ったプレイをすること
無料アプリのプレイマネーだとしても、持っている額次第で座るテーブルは決めないといけませんし、コツコツ増やせるスキルも必要です。
ハイレートに座り一撃で資金を数倍に増やすような戦略を身に着けてしまう、それに慣れてしまうとどこかで破産する未来が待っているでしょう。
バンクロール気にせず、持ち金を全てチップに交換してハイレートへ座るプレイヤーも当然いるでしょうが、たまたま勝っても意味がありません。
もちろんハイレートになるほど、座っているプレイヤーのレベルが高くなってくるので、自分がどこのレート帯だと勝ち越せるかを知ることも大前提として重要です。
いくらお金があったとしても、まずは小さなレート帯からコツコツと、十分に勝ち越せる確信が得られると次のレートへと上げる感覚はどこでプレイしていても身に付けておきましょう。
国内アミューズメントでも、チップはゲーセンのメダルと同じで無限に買えますが、チップを貯めておくことも出来ると思いますので、コツコツ増やす練習にもなるので、周りのプレイヤーに引っ張られず自分の勝てるプレイスタイルを貫いていくことをおすすめします。